ミスターのブログ


遡ること15年。私がまだ商社マンだった時、相変わらずの私の突然の思いつきで(人はそれを「発案」といって下さいますが)会社内で管弦楽団を作りたいと騒ぎだし、ほだされた周りの皆さんのご尽力で1996年12月に会社の名前を冠した管弦楽団を設立。1年間の準備期間を置いて、1998年2月 7日にメモリアルな第1回演奏会を御茶ノ水カザルスホールで開催したのでした。

その時のプログラムは、

Mozart, KV384 歌劇「後宮からの逃走」序曲
Mozart, KV550 「交響曲第40番ト短調」
Beethoven, op.21 「交響曲第1番ハ長調」

でした。因みに私の担当楽器はコントラバスで大学オケで学んだものです。

そして、順調に1999年1月31日に第2回演奏会を、同じくカザルスホールで開催。

その時のプログラムが、

StraussⅡ喜歌劇「こうもり」序曲
Mozart, KV297 「交響曲第31番ニ長調(パリ)」
Beethoven, op.67「交響曲第5番ハ短調(運命)」

でした。

しかし、商社マンは家を買ったりするとすぐ転勤が来るとかいいますが、同じように私が待望のオーケストラを作ってようやく軌道に乗り出したとたん同年の10月に突然モスクワへ転勤となりました。その後、父の死去に伴い家業を継ぐため2003年3月に退社ということになりましたので、私にとっては、ベートーベンの運命がまさにそれが運命かのように私の人生のオーケストラ活動最後の演奏曲となりました、となるはずでした。

ところが、ところが、来る7月18日にその後も毎年欠かさず行われてきたそのオーケストラの第14回演奏会があるのですが、なんとコントラバスに欠員が生じた為、私になんと出演依頼が来たではありませんか。もちろん、12年のブランクがあり、その間一度もコントラバスを触っていない私は常識的にお断りしたのですが、メンバーの皆さんからメールで暖かい応援エールが続々と届き、そして、残りの練習日が案内されるわ、譜面が送られて来るわで後にも引けない状況に。

そして、とうとう断り切れず、先日、東京出張時、初めて練習に参加しました。指揮者の先生が来られて、ぶっつけで挑戦しました。初見ですし、正直最初音を出すことすら怖くて、やっぱりこれは無理なことだったかなと思ったのですが、でも、不思議なもので、昔取った杵柄とはこういうことを言うのでしょうか、ちょっとずつ感覚が戻ってきて、約3時間の練習が終わった頃には少しばかり自信が蘇って参りました。

あと本番まで、2回練習があるのみ。

因みに、今回のプログラムは、

Liszt, 「レ・プレリュード」
Tchaikovsky, 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
Rimsky-Korsakov, 「シェヘラザード」

偶然にもあとの2曲はロシアの作曲家によるもので、モスクワ駐在時代が懐かしく思われます。ボリショイ劇場でバレェも鑑賞し、耳に記憶のある曲でもあります。

本当に無謀な挑戦なのですが、昔の仲間や後輩団員の皆さんの暖かいご支援に甘えて、頑張ってみるつもりです!!

うまくいきますように♪