お袋の病気が進行し、
単身赴任の私一人で面倒を見るのはとうとう限界となり、明日、お袋は長男の待つ東京へ向かうことになった。

私は十年間、頑張った。子供だから当たり前のことだが。

とにかく、明日から、大阪を一歩も離れたことのなかったお袋が居なくなると思うと途轍もなく寂しい。

最後の四年間、お袋は、四天王寺さんを眺めながら過ごした。
こんなええ景色を眺めさせてもらってもったいない、もったいないとお袋はいつも言ってた。

今は、僕のことすら誰だか分からなくなったお袋だが、生きてくれているだけで嬉しい。

大阪を離れたくなかったお袋さん。

東京には、兄貴一家もいるし、僕の家族だっているし、私だってリョウを連れてしょっちゅう東京に戻るし、ちっとも淋しくないよ。

益々長生きして、東京ライフを楽しんでおくれよ・・・


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