私たちが一生を終えてこの世に残るものは、
生涯をかけて集めたものではなく、 
生涯をかけて与えたものである。

この言葉は、経歴不詳のジェラール・シャンドリという人物が残した言葉である。

人は死ぬときに何かを残したいものか。私は裸で生まれ裸で死んでいくことを望む。何も墓場に持っていきたくないし(その必要がない)、この世に自分の足跡を残しておきたいとも思わない。

特に名誉欲などまったく無意味と考えている方である。せいぜい残された家族の幸せを望むくらいの小さな気持ちしかもっていない。

それでもこの言葉が胸に残るのは、自分が生涯をかけて与えるものとは、ここでは功績や社会貢献などを意味するのであろうけど、私は、この世に生まれてきた自分の奇跡に対する感謝の気持ちではないかと思うからである。

私はいままで色々な人に助けられ与えられ生きてきたわけである。せめて残りの人生は、そのお返しに尽くしたいと思う限りである。

 

いつも私の帰りを待ってくれているリョウ。

いつも私の帰りを待ってくれているリョウ。