敦希が生まれ変わって、また私のもとに3人目として生まれてきてくれて、
その赤ちゃんに敦希と名付けられるのなら、私はどんなに希望をもてるだろう。
でも、そうじゃない。
敦希は敦希でしかない。
敦希の代わりなんて誰もいない。
私は子沢山になりたい訳じゃない。
子沢山がうらやましい訳でもない。
敦希がいい。
だから今の私に3人目は考えられない。
でも、長男を見ていると「長男に生きている弟か妹を…」って気持ちも出てくる。
私がそうだった。
「(生きてはいないけれど)お兄ちゃんと弟がいるんだよ」と言われても、家の中ではいつも寂しかったし、一人で遊んでいた記憶がある。
長男も寂しいんだろな。
どこに行っても、どこにいても
「敦希にも見せてあげたかったなぁ」とか
「敦希も連れて来てあげたかったなぁ」と思う。
心の中では敦希もずっと一緒なんだけどね。
長男の寂しそうな後ろ姿を見ていると、敦希がいてくれたらなぁって何度も思う。
2人仲良く遊ぶ姿
見たかったなぁ…
何度思ったやろ。
これも贅沢な悩みなのかな…?
長男は見た目は天真爛漫で人なつっこく見えるけど、人見知りがあって警戒心も強く慎重な性格だから、家族以外は手を繋ぐことはない。お友達でも嫌がる
そんな姿を見ていつも思うのは、敦希がいた時はずっと手を繋いでいたなぁって。
あんなに可愛がっていた弟がいなくなってしまって、長男はどんなことを考えているのかな?
ICUの入り口で敦希に会いたいと泣き叫んでいたこと、お別れの時に泣き叫んでいたこと、夜泣きをして敦希を探していたこと
鮮明によみがえる。
私よりも耐えて耐えて頑張っているのは長男なのかもしれない。
長男は敦希のことをよく話してくれる時期と、話さない時期がある。
最近は話さない時期
仏壇に手をあわせるのもささっと済ませて行ってしまう。
単に寒いからかもしれんけど…笑
私に浮き沈みがあるように、長男にもいろんな気持ちがあるのかもしれない。
4月からお兄ちゃんは幼稚園
新しい生活が始まる。
お友達と楽しく過ごしてほしいな。
色々考えなきゃいけないこともあるけれど
今、目の前にある時間を大切に
今は長男を精一杯支えて育てていきたい。
もちろん敦希もずっと一緒にね!