弓場区 男屋根 獅噛み(中) 仕上げ | 尽貫のブログ

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泉州工作処の管理人が、木工工作、木彫、ミニだんじりから全然関係ない話まで色々お送りします。

男屋根の獅噛み(中)の仕上げ途中の様子ですが、このだんじりの3体の中の獅噛みの中で、一番イカツイ(怒ってる表情)の獅噛みです。
今回はちょっと彫りの話になりますが、ミニチュアではなくもっと大きな(実際のだんじり)彫り物では、叩き(粗彫)の工程が作品の仕上がりのほとんどのウエイトを占めます。
何故かと言うと、物が大きいので割れや鑿跡をあまり気にせず、叩きの工程でほぼ完成に近い状態まで叩き鑿で彫り込めるからです。
大げさに言うと、仕上げ作業は叩いた部分をきれいにする為になぞっているだけの状態になります。
しかし作品の美しさは仕上げの作業に影響が出るのは言うまでもありません。

ミニチュア(手のひらサイズ以下の彫刻)になると叩き(粗彫)の作業では形成こそできるものの、あまり具体的な部分まで彫り込むことはできません。
小さくデリケートですから割れや鑿跡に気を使いながら仕上げ作業で具体的に彫り込んでいきます。
と、大きさで作業内容が異なると言う話でした♪