弓場区の枡合いですが、木取りの段階で面に勾配が付いています。これは枡組みとラインを合わせるのと、枡組は人間の目線よりかなり高い位置に来るので、下から彫り物が見えやすいという考えができます。
ちなみに大工は宮田和兵衛と言いますが、どうやってこの時代にこんな細工が出来たんですかね!
面が斜めになった上に枡組みが入る部分を干渉しないよう切り欠いておきます。
鉛筆の先に二体の人が彫られているのですが、このだんじりでは最小の人物の彫り物となります。
実際の弓場区のだんじりの写真ですが、丸で囲んだ部分です。実物でも2.5cmほどしかありません。
刃物は1mm以下のものも使いましたが具体的には彫れませんでした・・・
勾配が付いているおかげで彫り物の感じがよく分かります。