弓場区 欄間(枡合) 男屋根 | 尽貫のブログ

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泉州工作処の管理人が、木工工作、木彫、ミニだんじりから全然関係ない話まで色々お送りします。

弓場区の枡合いですが、木取りの段階で面に勾配が付いています。これは枡組みとラインを合わせるのと、枡組は人間の目線よりかなり高い位置に来るので、下から彫り物が見えやすいという考えができます。

ちなみに大工は宮田和兵衛と言いますが、どうやってこの時代にこんな細工が出来たんですかね!


面が斜めになった上に枡組みが入る部分を干渉しないよう切り欠いておきます。


横から。勾配はかなりきついです。


写真を見ながら砕いている様子です。


枡合の高さは1/6の縮尺で34mmです。




鉛筆の先に二体の人が彫られているのですが、このだんじりでは最小の人物の彫り物となります。


実際の弓場区のだんじりの写真ですが、丸で囲んだ部分です。実物でも2.5cmほどしかありません。


刃物は1mm以下のものも使いましたが具体的には彫れませんでした・・・


体長4mm弱で、写真にもちゃんと写りません。


仕上がった枡合を下斜めから撮影。

勾配が付いているおかげで彫り物の感じがよく分かります。


右面。


左面。


正面。