今日の昼前、クマゼミが鳴いていました♪フライングもいいところなセミでしたが、鳴き方が無茶苦茶変でした!!
弓場区のミニだんじりも本体組立の紹介となりますが、腰の8本柱(泥台~縁葛)と黒檀の6本柱が立つところまでは巻甚氏が担当してくれましたので、ご覧のような状態から私がバトンタッチで続きを組み立てます。
縁葛と手前の6本柱が外れた状態です。
神戸型独特の神楽工法(カグラ)で組まれただんじりですが、神楽工法とは家の増設(一階建ての家に柱を足して二階建てにする)のために用いいられるものですが、腰廻りを1階、腰から上を2階とみなしているのでしょう。
まず絵振り板と虹梁(中)を組み込みます。この絵振り板が女屋根を組む為の基軸となります。
虹梁ですが、弓場区の虹梁は、袖切りに眉だけしか細工されていません。これは使われているケヤキの杢がとんでもない玉杢(泡杢?)で、その杢を生かすためにこんなシンプルな細工がされています。
これを再現するにあたって、全作業中試行錯誤が一番多かったような気がします。
しかし、巻甚氏が突然半ば博打的に虹梁用の材料を仕入れました。せっかく仕入れた材料なので、それで製作することになりましたが、これが思った以上に雰囲気が出たように思います。
※眉とは虹梁の下部の線のような切り欠きで、袖切りとは虹梁の端の三角に欠き込んだ部分をそうよびます。
これは玉杢ではなく瘤(コブ)と言うのですが、縮尺されたミニだんじりにはマッチしたようです♪
しかし加工が大変でした(汗)
これも仮組みですが、組物が柱と絵振り板にとそれぞれ接合します。ややこしいです。
~男屋根箱棟彫刻~