村上栄二君 ひろしま令和会、福山市選出の村上栄二でございます。今次定例会に質問の機会を頂き、中本議長、中原副議長及び先輩、同僚議員の皆さん、無所属一人会派でありながら、温かい御指導とお声がけ、いつもありがとうございます。
 私はコロナ禍でも毎日飲食店で会食し、その後サウナで免疫力を向上させ、SNSで発信し続けました。結果、当時は様々な意見がありましたが、無所属独り者で、そして、一人会派だからできるではなく、福山市で支え続け理解してくださる支援者の皆さんのおかげで飲食店支援の活動を継続することができました。
 本日は、福山城四百年月見櫓でリモート傍聴を行い、今満席とお伺いしております。
 いつも支えてくださり、皆さん、ありがとうございます。いつものように手を振っております。
 コロナ禍では答えも基準もなく、立場によって意見が分かれる中での判断は大変貴重な経験となりました。コロナ対応も間もなく落ち着きを見せ始めました。知事も執行部の皆さんも難しい決断の連続、ありがとうございました。
 そして本日はバレンタインデーです。由来を調べたところ、ローマ帝国皇帝がキリスト教を異教として弾圧し、兵士の結婚を禁じていたそうです。そのような状況下で、結婚を望む若い兵士の嘆きを聞いたヴァレンティヌス司教が、ひそかに結婚式を行い、愛の祝福を与えていましたが、皇帝の怒りを買い、処刑されたのが二月十四日だと言われています。そこには、命をかける強烈な信念があったのだと思います。
 私も一期四年を胸に突っ走ってきましたが、もう一期挑戦し、信念を貫き、議会の皆様に認められ、もう少し仲よくなり、たくさんの声をかけていただけるように頑張ります。


 それでは、質問は一問一答方式で行いますので、質問用演壇に移ります。(質問用演壇に移動)


 最初に、行政経営の方針について、三点お伺いします。
 一点目は、定員管理計画について伺います。
 ビジョンの目指す姿を実現するための組織運営体制の在り方として、令和二年度に行政経営の方針を策定されています。この方針は、県施策の推進を経営資源の面から支える中期財政運営方針と並んで、行政運営の面から支えるための指針として策定するものとして組織体制の在り方、人材育成方針など、組織運営体制を確保していく上での基本的な考え方が示されております。
 そこで、この行政経営の方針において、今後、四千二百人を念頭に置き、適切な定員管理を行うとの記載がございますが、どのような定員管理計画により職員数を削減されていくのか、総務局長にお伺いします。

 

(岡田芳和君) 

定員管理につきましては、行政経営の方針で目安としている四千二百人を念頭に取り組んでいるところでございますが、現状では、豪雨災害や新型コロナウイルス感染症など、非常時における緊急的な業務に対応するため、この目安から、一時的に三百五十人程度上回っているところでございます。
 緊急対応で増員した職員につきましては、災害関連事業の進捗状況や新型コロナウイルス感染症の感染症法上の五類感染症への移行後、必要となる対応を見極めた上で減員していくこととし、四千二百人を念頭に適切な定員管理を行ってまいりたいと考えております。

 

村上栄二君 

先ほど御答弁いただいたのですけれども、令和四年度では、一般行政職部門の職員数が四千五百七十九人となっておりまして、目標数値に掲げるよりも三百八十人程度多いのです。だからこそ、適宜修正しながら進めていく必要があると私は思っております。
 二点目は、直近三年の退職者数と採用者数についてお伺いします。
 先ほど御答弁された適切な定員管理により、職員数削減を進めていく中で、新型コロナウイルス感染症の拡大が始まってから、この三年は、これまでの取り組んでいた業務に加え、さらに、職員の負荷は大きかったのではないかと考えられます。
 そこで、直近三年の退職者数と採用者数がどのようになっているのか、総務局長にお伺いします。

 

総務局長(岡田芳和君) 

直近三年間の合計で、退職者数は七百六十六人、採用者数は九百三十八人でございます。

 

村上栄二君 

今お伺いすると、採用者数のほうが多いということです。公務員は解雇がない中で、実際は退職者不補充という、大量採用時代の世代が退職しても新卒採用を抑えて定員管理をするといった形で、無計画に考えている自治体も散見しているので、私はあえて質問させてもらいました。
三点目は、今後の組織体制についてお伺いします。
平時の業務に加え、激甚化、頻発化する災害や感染症対策など、業務も増加し、どこの部署も人員が不足しているのではないかと思われます。
社会環境の変化に応じて最適な組織を編成していくためにも、一級建築士やIT・DX人材などの専門的人材の確保が必要だと思われますが、こうした専門的な人材を、今後どのように確保していくおつもりなのか、総務局長にお伺いします。

総務局長(岡田芳和君) 

本県を取り巻く社会経済環境の変化が激しく、住民ニーズや行政課題が多様化、複雑化する中で、適切に対処していくためには、高い専門能力や知識を有する人材を確保・育成していくことが必要であると認識しております。
 このため、専門人材が必要な分野におきましては、外部からの登用のほか、採用に当たり建築や情報などの専門の採用区分を設け、県の広報媒体や就職支援サイトによる情報発信、大学などへの積極的なリクルート活動を通じて、人材を確保するよう努めております。
また、採用後も必要なスキル習得のための研修や異動などを通して、専門性を強化する観点からの人材育成にも取り組んでおります。今後とも、こうした取組を通じて、本県に必要な人材を確保・育成してまいります。

村上栄二君 

令和五年には、行政手続のオンライン化により、九五%まで進捗するということをお伺いしております。そうなると、部署ごとの仕事量の変化とともに、人員配置もより戦略的に進めていく必要があると考えられます。
 職員数削減により、迅速に対応できる人員配置が不足し、行政サービスの質的、量的な低下につながることがないようお願いし、次の質問に移ります。