女性の健康と権利を守り、命をつなぐ活動を行う国連人口基金(UNFPA)は、人道危機下にある女性と少女の命と権利を守るさまざまなプロジェクトを、世界各地で展開しています。国連が2030年までに達成すべき目標として定める「持続可能な開発目標(SDGs)」と、UNFPAが独自に掲げる「3つのZEROのミッション」(妊産婦死亡をなくすこと、ジェンダーに基づく暴力と有害な慣習をなくすこと、家族計画サービスへのアクセスが満たされない状況をなくすこと)の下、すべての妊娠が望まれ、すべての出産が安全に行われ、すべての若者の可能性が満たされる世界を目指し、活動を続けています。

世界の途上国では、今なお一日約800人の女性が妊娠・出産とともに命を落としています。その多くは、わずかな支援があれば助けることができた命です。UNFPAは困難な状況下でも、女性の尊厳が守られ、妊産婦の出産が安全に行われるよう、出産に必要な最低限のアイテムを入れた「安全な出産キット」を提供する活動を行っています。

このキットは、人道的危機下に置かれたお母さんと赤ちゃんの「命をつなぐ」、唯一の希望です。本プロジェクトの目標金額175万円は、世界中で約3,000人分の「安全な出産キット」を届ける活動に必要な支援相当額です。このサイトからのご支援は、手数料を除いた全額がUNFPAの活動に寄付されます。 
 

国連人口基金(UNFPA)は命をつなぐ国連機関

世界では、今なお一日約800人の女性が妊娠・出産とともに命を落としています。(出典:Trends in Maternal Mortality)これは「2分に1人」のペースで女性の命が失われているということを意味しています。その多くは、助けられる命です。

国連人口基金(UNFPA)は、世界150以上の国・地域で活動する「命」をつなぐ国連機関です。すべての妊娠が望まれ、すべての出産が安全に行われ、すべての若者の可能性が満たされるよう、世界中のお母さんと赤ちゃんの命と健康を守る活動を行っています。

UNFPAの活動の中心に、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康・権利)があります。それは、性や出産に関わることすべてにおいて、身体的、精神的、社会的に、それぞれの個人の意思が尊重された状態であること、自分のからだに関することを自分自身で選択できる権利を意味しています。

1994年、エジプトのカイロで開催された国際人口開発会議(ICPD)で、179カ国の政府代表から、リプロダクティブ・ライツがすべての人々の基本的人権であると認められました。女性のエンパワーメントは貧困を減らし、人口増加を安定させる一つの手段であることが明確に示されました。この人権重視の考え方に関する国際的合意は、その後、途上国における開発計画の礎となっています。

1969年にUNFPAが活動をスタートして以来、妊娠・出産の合併症で命を落とす女性の数は半減しましたが、日々失われる命を助けるために、私たちにはまだやらなければならないことがあります。

誰ひとり取り残すことのないよう、2030年までに予防可能な妊産婦死亡をなくしたい。安全な妊娠・出産をサポートするUNFPAの活動は、保健システムが不十分な国や地域での医療従事者の訓練、緊急産科医療の支援、必要な機器や資源の提供など多岐に渡っています。

 

母親になることは命がけ

世界では毎日800人以上の妊産婦が死亡

現在、世界では1日に約800人の女性が、妊娠中や出産時に予防可能な原因で命を落としています。そのうち約8割は、サハラ以南アフリカや南アジアに暮らす女性です。貧しい地域で、自然災害などの影響を受けやすく、男女格差が大きい地域では、10代の妊娠や早すぎる結婚が、根強い社会問題となっています。10代で母親になることのリスクは大きく、出産は、15歳から19歳までの少女の死因の第1位となっています。

妊娠や出産は、紛争や災害などが起きたからといってコントロールできるものではありません。世界のどこに暮らしていても、すべてのお母さんと赤ちゃんが、必要なケアを受けることができる世界を実現しなければなりません。

(写真:Olivia Acland/United Nations)

助産師
 

お母さんと赤ちゃんの命を守るために

世界は今、あなたの助けを必要としています

紛争や災害などの人道危機に見舞われたとき、最も大きな被害を受けるのは弱い立場にある女性と少女です。特に妊娠中の女性は、どんなに困難な状況に置かれても、妊娠と出産を止めることはできません。そのため、出産は常に死と隣り合わせ。妊産婦死亡はこうした状況で起きています。

しかし、出産に必要な最低限の物資(石鹸、滅菌プラスチックシート、清潔なカミソリ、医療用の手袋、へその緒を結ぶ紐、毛布)が入った「安全な出産キット」さえあれば、人道危機の現場で、危険な出産とともに日々失われている妊産婦と新生児の命を救うことができます。UNFPAはこのキットを人道支援の現場に届ける活動を行っています。

わずか5米ドル(約550円)あれば、この安全な出産キット1個を、危機的な状況にあるお母さんと赤ちゃんに届けることができます。
あなたの優しさが、世界各地で困難な状況にある女性と少女の命を救い、これから生まれてくる新しい命を安全に迎える大きな手助けになります。

UNFPAの命をつなぐ活動にご支援ください。

*皆様からいただいた寄付金は、ミュージックセキュリティーズ株式会社の手数料(8%)を除いた全額が、UNFPAの活動支援として寄付されます。なお、この寄付金は日本の税制上の優遇措置(寄付金控除)の対象にはなりません。

(写真:UNFPA)

出産キット