「君、歳はいくつだい?」 | あ、ヒキガタリビトの部屋

「君、歳はいくつだい?」



「君、歳はいくつだい?」


久しぶりの真面目ブログです。


僕は今年で47歳になります。

自分で言うのもアレですが

オッサンです。


僕が音楽を好きになったのは16歳の秋。


ギターを始めたのはいくつだったか


多分、

17歳か18歳だったかな?


布袋さんに憧れて

友人からフェルナンデスのミニギターを

5000円で譲ってもらったのが僕の最初のギターだった。


ぶっちゃけ、

普通のギターもミニギターも

違いがわからないような入り口で

友人からミニギターの事を馬鹿にされて

悔しかったから普通のサイズのギターを買った。

ブルーのストラトタイプ。

メーカーはフェルナンデス。


最初は何も弾けないからさ、

鏡に向かって布袋さんの真似をしながらポージングしたり

メリーゴーランドのカッティングは

死ぬほど練習したなぁ〜。

二十歳の頃、運指もそれなりに、

その辺のギタリストよりは断然上手いと思ってた。

30歳のあるベーシストから


お前はプロになれるぞ!


と褒められた時は嬉しかった。


同じ頃、

あるプロの人とスタジオに入ったら


君はテクニックはあるけど

リズム感が全然ダメだよ。


と言われた。


その言葉が凄く悔しくて

メトロノームを使った練習を始めた。


バンドもいくつか組んだけど

全部自分から解散の言葉を出した。

どのバンドもライブをやる前に解散した。


僕は本気だったけど

その本気が良くなかったみたいだ


今となっては黒歴史の

ビジュアル系っぽいユニットも組んだ。

一度だけライブをやって

すぐに解散した。


2526歳の頃かな?

一人で活動する事にした。


布袋さんが

デビットボウイと同じステージに立った時、

夢は叶うと信じることが出来た。


ギターを始めた1718歳の頃は

自分が26歳になったらきっとこうなっている。

というイメージが頭の中にあった。


だが実際はどうだろう?


音楽を続ければ続けるほど

そのイメージは薄れていった。


面白くない音楽が売れていた。

美しくない音楽が売れていた。

僕の嫌いな音楽が売れていた。


上手くいかない自分は

どんどん悪役を探し始めていた。

自分の実力不足を認めたくなかった。

努力はしてる。

自分は頑張ってる。

でも売れない。。。


この世界が馬鹿らしくなってきた時、

僕は音楽の道を諦めた。


30代になる頃、

僕は社会人になった。

どの会社も面白くなかった。

仕事が出来なかったわけではない。


社会人って

こんなに楽なんだ


と思ってしまった。


もちろん、肉体的にはキツイ。

人間関係も面倒くさいし

上司は嫌いだったし

愚痴を言い始めたらキリがないけど


でも何故か、

音楽をやっている頃より

楽に感じてしまった。


それなりにお給料も頂いていたし

貯金も出来たし、

欲しい物も手に入れた。


でも、なんか違う。

なんか、

全然違う。


僕の頭の中では

ずっと音楽が鳴っていた。


このままでいいのか?

このままでいいのか?

本心か?


僕は違うと思った。


それから僕は社会人をキッパリ辞めた。


音楽を選ぶ事にした。


で、

今に至る。


色々あったし

これからもきっと色々ある。


今となっては

社会人をやりながら音楽をやっている人も

素直に素晴らしいと思える。

カッコいい人はカッコいい。

僕より上手い人も沢山いる。

(認めないけど)


最初に書いた通り

僕は今年で47歳になる。


正直いうと苦しいよ。

お金もかかるし、

お給料もその辺の学生に毛が生えた程度だ。


僕ぐらいの歳になれば

月に4050万は貰えているだろう。

昔の会社に居残っていれば

多分、それ以上は貰えたかもしれない。


でもね、


僕は今が一番楽しいよ。


子供の頃よりも

学生の頃よりも

ギターを始めた頃よりも。


でも、大変だよ(^^)


でも

その大変だよ

笑って言えるよ。


音楽を続けるかどうか悩んでいる人がいたら

よく考えて決めた方がいい。


分からなくなったら

楽しそうな方を選んでみてね。


おしまい。



ロックンロール!