テレビドラマ「細うで繁盛期」を書いた放送作家で演出家の花登筺(はなとこばこ)さんが生きていたら、今回の“船場吉兆”事件をドラマ化していただき、是非とも観てみたい。経営陣が辞任するのにそれでも一人残る湯木幸子取締役のキャラは最高だ。このドラマは和泉元彌の和泉家の皆さんで演じて欲しい。もちろん湯木佐知子役は、セッチーこと母・和泉節子さん。謝罪会見で、記者の質問に答える息子にうつむき加減で耳打ちする(声は全部マイクが拾っていた)湯木佐知子取締役はまるでドラマだ。声だけ張り上げても泣きマネ(涙が出てない)がモロわかりのシーンは演技指導はいらない。

和泉家は狂言からしばし離れて、“船場吉兆”事件をテーマにした「のれんの涙」くらいの連続ドラマをやることが和泉家の復興にもつながる。

それにしても、あのオカンが役員で残る限り“船場吉兆”は“もう 終わりだね~♪”(小田和正風に)。