先日、某テレビ局の番組において、高齢になってもある程度のお肉は食べた方が良く、コレステロールの値も少しは高めである方が良いことを医師が説明していました。

 このことは、以前に私がブログで、鬱状態(意欲のない患者)の場合に元気が出てコレステロールが高くなるが患者にとって良い状態なのでコレステロールの基準だけにとらわれないことをお示しいたことと同じです!。

 あくまで基準は参考にしても良いと思いますが、コレステロールが正常値でも患者自体が元気なくては何にもなりません?。このことから、患者を診ながら検査値を参考にすることが重要な場合があることを忘れないように日々の診療で、気を付けたいものです。

 また、昨日もある番組で、血液中のビタミンB12に異常がなくとも、消化酵素やホルモンの影響で欠乏症になってしまう稀な場合の症例を紹介していました。このように検査の数字にばかり拘ると重大な疾患を見逃してしまうこともあります。

 他覚的所見ばかりでなく、自分の自覚症状・体調も考慮して健康に気を付けていただきたいと思います。

 

参考:高コレステロール血症の薬物についてのブログ

http://ameblo.jp/nakamurahari/entry-12129719253.html