病気を診断されて、当院に来院される多くの患者さんのほとんどは、悲観的になり気持ちも落ち込んでしまって、毎日の生活に悪影響を及ぼしてしまいます。こんな時は、病気が早く発見されてかえって良かったと、病気を受け入れて元気に生活できることが、本人のためにも大切なことです。

私自身も18歳の頃に、目に障害を持った先輩に、何があっても普通の身体で居られるだけで、感謝して頑張るように言葉をかけてもらったことが思い出され、本当に可愛がっていただき感謝しています。

東本願寺の僧侶である藤代聡麿先生は、

「これまでが これからを 決める」 のではない。
「これからが これまでを 決める」 のだ」とおっしゃっています。

京都の東本願寺の門前に掲示してあった言葉だそうです。

「これからが これまでを決める」とは、失敗したことも、思い通りにいかなかったことも みんな無駄ではなかった、自分には必要なことだったと「これまで」に意味を見出し、引き受けていくことでしょう。これぞ、本願他力の意味を現すところだと思います。

どうか、病気や悩み事など、苦しい時は、このように切り替えて、充実した生活を送られることを願っています。