火傷のあとわたしはわたしを人を疑うことのできない人間だと思っていたしかし今日わたしはたしかに相手を疑ったなんとも嫌な気分だったがありふれた人間らしいとどこかでとても安心した夕陽の赤は痛みをともなう血のようにわたしの海へと沈んでいった