http://www.city.kyoto.jp/minami/shokai/bunka/buratto7.html
京都には、五条より南は京にあらへん、との俗語がある。
どうも-南に下るほど街の雰囲気がよろしくない-評判どおり、南区西大路十条にある吉祥院天満宮の春祭礼の境内は、頭の足りなそうな制服女子高校生、火のついたタバコをそのままポイ捨てする悪ガキ、ばかりか暴走族の特攻服をまとったゾク旗を掲げるヤンキーまでいやがった。
東寺の弘法さん・北野の天神さんは老壮男女の縁日だが、吉祥院は下町の縁日で、夜の境内はやたらと子どもと中坊ばかりで喧しく、カップルでおデートの様相ではない。ゆえに味で勝負の屋台系ではなく、原価率1割もしないようなテキ屋が多く、この日の為に親から貰った子どもたちのこずかいをたくみに吸い上げていた。

吉祥院
ところで関西の屋台には、関東の祭日にほとんど見ない唐揚(鶏)が必須だ。

20時より拙者待望の六斎念仏踊が始まった。
http://kaiwai.city.kyoto.jp/sightdb/sight-raku/view_sight.php?InforKindCode=2&ManageCode=1000041
http://www4.ocn.ne.jp/~mibu/rokusai/kishoin.html
鉦・笛・手持太鼓の囃子は至極軽快で、娯楽の無い時代ではこの囃子に自然と体が動き出したであろう。
演目を知らないので、以下拙者流に記す。
〇浴衣姿の手持太鼓舞
〇舞台中央に置いた六太鼓を早打ち連打、連打、連連打。リズムはぐいぐい早くなる。打手は子どもたちからして、この六斎念仏踊の民俗芸能は地域に根付いている。
〇おかめ・ひょっとこの舞「つづて」
〇大太鼓を中央に手持太鼓が円を描く衛星太鼓舞
〇ラストに獅子舞。ガオーガオーガルルゥーーと獅子がおお暴れ。時には山のようにそびえ、時にはバック大車輪。疲れて伏臥する獅子に、糸蜘蛛を放てば身動きがとれずに一件落着。

糸蜘蛛

(糸蜘蛛発射!)


これにて舞台終了。
民俗芸能の舞台より、こじんまりした舞台であっても本物を視てこそ芸能はおもしろい。
クソゥ、デジカメのストロボ光量が少ないから全然まともな写真が撮れてないやんけ。