夫の今の状況は・・・

4ポイントステッキから4点杖に戻し、一人でトイレに行っています。

この一か月ほど、悩みに悩みましたが、昨日、訪問リハの先生と相談し、私が決めました。

歩きの癖が強くなってしまった今の夫が4ポイントステッキを使い続けても、歩行の改善は難しいのです。

高次脳障害の夫が、自分の歩くパターンを封印して正しい歩きにすることは困難で、寄り添って注意ばかりしている私のイライラはピークに達していました。

これ以上の回復を期待しないほうが楽になれるんじゃないかしら


でも、4点杖に戻してしまうとどんどん悪くなってしまうかも


昨日は、私の気になっていることを先生
にドーンとぶつけました。

今まで、ボーっとした夫のお尻をたたきつつ、私が家でのリハビリを引っ張ってきたが、もう疲れてしまった。

介護をしていく上で、私が最も大事だと思うのがトイレの自立だがこれから何年も続けられるだろうか?

家での自主トレをやめたら、どれくらい悪くなるのか?

は、私の疑問に一つ一つ答え、自分の予想する夫のこれからの状態を正直に話してくれました。

まずは、私のように積極的にリハビリに関わる家族はほとんどいなくて、今の夫の状態なら、4点杖でトイレの自立をするのが自然である。

ただ、4点杖で慣れると、歩行の質は下がり、将来1点杖にすることは難しいだろう。

質の悪い歩行で量を増やしても、体力増進にはなるが麻痺の回復にはつながらない。

だから、4点杖で歩くのはトイレや車までなど必要な時だけにし、自主トレはしなくてもよい。

先生は、私の気持ちを察してくれたんでしょう。

「奥さんは、もう頑張らなくてもいいんですよ。デイの施設で体をできるだけ動かしてもらいましょう。大丈夫。トイレの自立くらい何年でも続けられます。」

麻痺の回復って、本当に難しいですね。

正しい身のこなし、歩き方、をしてこそ回復するのですが、量が増えると質は落ち、質の悪い歩行を無理に続ければ連合反応は強くなり、体はガチガチになってしまう。

夫の場合、外を歩けるほどの自力はないのかもしれません。

「なにがなんでも頑張ってやる~」と息巻いていた私が、少し大人になった、ということでしょうか?

悔しい気もしますが、「頑張らなくていい」という言葉にホッとしました。

私は夫と、「一人でトイレに行けるうちは施設に入れない」という約束をしました。

「よかったな、おやじ」と言った息子と3人で、昨日はお出かけし、食堂で、唐揚げ定食を注文した夫。

マヨネーズをたっぷりつけて唐揚げをほうばる夫を、渋い顔でながめる私。

「せっかくダイエットしてるのに」と言いたいところですが、我慢、我慢。

私だって、鉄板の上のジュージューハンバーグを楽しんでいるんですから。

楽しいこともなくっちゃネ