マニアックな読者の皆様、毎度おおきに…睡眠不足で疲れてますねん( *´艸`)わろうてるがな

 

※以前から読者さんの指摘もあり今回は昨日の投稿から時間がかなり経過している為に投稿日時を更新して追記編集して再投稿しましたのでその旨ご了承ください。

 

日々の相場に皆さん右往左往してはる様で…今回の中国恒大集団破綻問題に関して余りにも多くの国内市場関係者による「中国政府が何とかするだろう。」と言った楽観的な見解が多すぎる。

 

デフォルト不可避の中国恒大集団(Evergrande Group)

習近平国家主席が提唱した「共同富裕」の理念がここにきて大きなジレンマ(足枷)に陥る事になる。

1企業だけで33兆円の債務超過は確かに半端ない数字であるが、だからと言って大きすぎて潰せない(Too big to fail)等と言った単純な救済策で済まされる事案ではない。そこには政局があるからだ。

 

明日の利払いが云々といった短期的(日和見的)な問題ではなく、どの様な救済策に舵を取っても中長期的に見れば、中国の不動産バブル崩壊による世界経済に齎すダメージは計り知れない。

習近平主席続投のためにあらゆる手立てを打って急場しのぎは出来ても、それは政局に過ぎず皮肉にもリーマンショック時に中国による日本円換算で50兆円を超える大規模な経済政策(財政出動や金融緩和)で救われた世界経済が中国によって崩壊させられる可能性も否めないという状況にある。

 

LTCM破綻に例えられるが、その規模や恒大単体の問題で済まない点で本質的な違いがある。

 

特に中国依存度がリーマンショック後に異様なまでに膨らんだ日本と欧州が被る多大な経済的損失は今後長きに渡り免れないであろう。

今回の件に関して中国を悪く言う気持ちは分からないでもないが、世界先進国がリーマンショック後に中国を利用して経済破綻を免れた事実も踏まえて中庸的な立場で物事を考える事も必要である。

また、未だ個人投資家が(絶対数も相対的にも)少ない日本において株価が大暴落しようがしまいが一般国民には殆ど無縁であり、本当に危惧すべき点は唯でさえコロナ禍で実体経済が疲弊している中で極度に中国依存度の高い日本経済は立ち行かなくなる事である。

先進国でも天文学的数字に膨らんだ財政赤字…自民党総裁が誰になろうが物理的に最早回収不能であり、資本主義国家として体をなさなくなるであろう。

 

無論、このジャンルの多くの読者の皆様や投資顧問という因果な商売を営んでいる自身にとって相場は切っても切り離せない存在ではあるが、今回は実体経済という側面で考えてみたい。

 

昨日スイス拠点のファンドマネージャーから本日の夜半のリモート会議でバブル崩壊時の総量規制に関して当時をよく知る僕に状況を詳しく教えてほしいという要望があったので、議題に昇る訳だが今回の中国恒大集団(Evergrande Group)のみならず中国大手不動産企業の多くが超過債務に陥っていてその負債総額は100兆円を下らないとも言われている。

 

日本バブル崩壊時の桁とは違うのは言うまでもなく、習近平主席が総量規制に当たるような間違った判断をした場合には、どれくらいの世界的なダメージがあるのかは想像もできない訳だが、特に中国依存度が極度に高い日本は大きな経済的国難に陥る公算が大きい。

中国依存度が高まっている欧州も対岸の火事では済まされず、スイス拠点の幹部や僕は単なる杞憂で終わるような状況ではないと考えている。

 

尚、弊社は顧客資産保全のプロ集団なので既に仕手株化した海運株や中国関連株(太陽誘電等)は

先週中に売りぬけているが、余りにも悪材料が多い中で皆さんは配当権利を待たずして売るか繋ぎ売りで凌ぐという手立てが賢明かもしれない。(※あくまでも私見であり自己責任でお願いします。)

 

短期的に日本株が暴落するとは言い難いが、年末34000円程度と言った根拠なき後講釈専門の国内アナリストの楽観論に惑わされるのは余り賢明ではない。異口同音の横並び解説には食傷気味だ。

(彼らは商売なので都合のいい解釈をする位は読者の皆さんも既に見透かしているだろう。)

 

それより、コロナ禍という特殊事情もあるがこの様な不確実で明日がどうなっても不思議ではないChaos(混沌)の最中で久々のオオタニさんの大飛球(45号)が放たれた事が単純に嬉しい(*'▽')

 

ホームランダービーから大スランプだった大谷翔平だが、当たれば凄まじい弾道を描く

ゲレーロやペレスも凄いが、大谷翔平の打球速度はケタ違いで逆転ホームラン王狙える⚾

 

そろそろ、今回のEvergrande Group Default 問題に関してZurichとのリモート会議に入る為に本日はこの辺りで一旦失礼して、今後の投資先を米国に集中させる理由を(明日の日中は恒例のBandの

セッションの為に)明日の夜半にでも述べたいと思いますので、日を跨ぎますが暫時お待ち下さい。

 

【FOMC直後相場雑感】 2021/9/23 15:41追記

 

本日はバンド仲間のベーシストが体調不良(コロナやありません)の為に音合わせが中止になった為に10:30からAngels vs Astrosの試合を見ていますが、延長12回にカープ同様投手陣が崩れてしまい

大量失点で大敗(。-`ω-) 肝心の大谷翔平はまともに勝負してくれずに2つの申告敬遠を含む4四球で見所は全くなく、疲労感だけが残った感じですなぁ~(勝負してくれなんだら本塁打打てんがな)

 

昨日のリモート会議では総量規制(Total amount regulation)に関して議論が長引きましたが、今回は中国政府が何とかソフトランディングに持っていく可能性が高く、世界同時株安を齎す可能性は低いだろうという結論に至ったものの事態は長期化して中国経済は停滞し、その余波(悪影響)が日本や欧州に徐々に広がっていくであろうという見解で一致して、日本及び欧州に関しては顧客預かり資産及び自己売買部門での取引を再度減らす方向で動く方針に転換した次第です。

詰まり、当面は日本株比率を3%前後に減らすだけでなく欧州株式比率も10%以下に減らす一方で米国株比率を30%~35%まで一気に増やす予定です。

 

さて、国内アナリストに寄る「早期金利(政策金利)引き上げで米国市場が混乱か?」と言った的外れな懸念を他所に予想通りコロナ後バブル懸念が払拭されて市場は一気にRisk Onに反応…

前半で記述した様に「共同富裕」を掲げる中国と米国経済政策との大きな乖離から米中貿易摩擦が不可避の中でも中国経済依存度の極めて低い米国一人勝ちの様相が鮮明になって来たと言えよう。

 

自給自足が可能な米国…貧富の差や人種差別といった社会的(倫理的)な問題を抱える米国であるがこれは欧州でもアジア圏でも少なからず燻っている問題で、経済大国で大量移民を受け入れている米国が目立っているだけである。

詰まり、モラルハザードは資本主義経済において、もっと言えば中途半端な知能を持った人類が絶滅するまで付き合っていかなければならない性悪説に基づいた宿命と言えよう…

 

話がそれましたが、少々の経済的紆余曲折を伴ってもいち早く(絶妙なtimingで)テーパリングを実施した今回のパウエル議長率いるFRBの英断によって米国経済は腰折れする事なく、成長を続けて相場に関してもゴルディロックス(適温相場)が中長期に渡り続くと考えるのが適当であると考える。

 

調整局面を早期に脱して再度適温相場に戻りつつある米国市場

 

一方で自給自足が不能な島国他国依存型だけでなく少子高齢化や実質的に破綻している国家財政によって、公的負担が伸し掛かり実質可処分所得が知らない間に減少の一途を辿っている日本が経済成長を目指すなどと言った今回の総裁選に出馬した4人全員が語る選挙向けの戯言に誰が耳を傾けるというのか?仮に本当にそう思っているなら幻想を抱く馬鹿だし、当選目当てなら国民を欺く詭弁であり、どちらにしても島国平和ボケ国家は沈没に向かうしかない。

決選投票でまさかのどんでん返しがあるかもしれないが、誰がなっても日本は沈下する。

 

詰まり、コロナ禍という特殊環境下でバラまかれた金融緩和マネーや闇雲な財政出動によって日本株式市場もお零れ頂戴で現状はアベノミクス以前の3倍(トリプルバガー)まで主要指数の日経ダウが上昇しているが、何れは財政が立ち行かなくなり超デフレから未だに脱出できない実体経済に徐々に収束していくと考えるのが常識的である事を鑑みれば、日本株式市場で生き残れる企業は国際優良株の中でも一握りであろう。

 

もう一つ考えなければならないのは、普通これだけの金融緩和と財政出動がありながら殆ど名目GDPや物価が上昇していないのは日本だけで、これが何を示しているのか考えて個人投資家は投資行動をしないと何れはバブル崩壊時やリーマンショックの様な悲惨な結末が待っている事も頭の片隅に置いておく方がいいのではないだろうか?特にコロナバブルしか知らない30歳前後の投資歴が浅い比較的若い新規参入者はその怖さを知らないが故に特に注意が必要である。

 

バブル崩壊やリーマンショックで生き残れたのは元来10億円程度の金融資産を持った超富裕層かバブル手前で「もうええやろ」と運よく株を売り抜けた比較的相場観の長けた投資家位で、両親も含む多くの個人投資家は正常化バイアスが崩壊させられるくらいの大きなダメージ(損失)を被った。

 

無論、世界的にばらまかれたマネーによって確実に貨幣の価値は下落しているので、インフレヘッジとして何かに資金を振り向けることは今後は必須であるが、それが故に投資対象を間違えない様にする事が個人投資家のみならず一般国民の資産運用に於いて最も重要になってくる訳だ。

 

よく米国株投資をしていて「株価が上昇しても同じ率でドルが下落したら元も子もないから心配だ」と言った質問が入る事があるが、そんなに心配ならヘッジコストは高が0.3∼0.5%(年)なのだからFXで$を売ればいい…但し、金利平価が機能するので日々金利(0.3%/年)を払わなければならない。

※また、通常は米国株が上昇すればドルも上昇するのでミスミス複利効果を逃す事になる。

 

米国株…確かに欧州や日本に比べて(特に)NasdaqはAmazonやGoogleも高バリュエーションだが、

バリュエーションが高くても買われるという事はそれだけ成長余力があり将来的にも安定的な収益が見込まれることの証で日本にGAFAMに匹敵するようなGiant企業がない事を示唆している。

 

黒 TOPIX 青 欧州600Stocks  赤 S&P500 (1,990~2019推移)

 

だからと言って日本株投資は妙味が全くないというつもりはないが、この20年のPerformanceを見れば株価においても日米格差は一目瞭然である事実は歪められない。

また、日本人は都合の悪い事はすぐに忘れる慣習というか民族性があり、今春迄は日銀の買い支えがなくなり、文句を言っていた挙句に上昇し始めたら何も言わない…ここで重要なのは買い支えがなくなった事ではなく、上場企業の大半の大株主が未だに日銀であるという事実であり、出口戦略が全く語れないままに現状に至っている。 これだけ日銀が日本株を保有し続けていたら極度に浮動株が減少(枯渇気味)したまま放置されて投機筋の意のまま(自由自在)に指数が振り回されてしまう。

今回のショートカバーも薄い商いの中で板が薄い為に投機筋(HedgeFund)のレバを利かした資金で容易に(直前の下落時と同様に)高騰を演じただけで特に日本株に魅力がある訳ではない。

 

業界の人間である僕が語るのはある意味自己否定にも繋がるが不動産投資や株式投資は全くGDPに寄与しないもので、仮にそれで利益を得ても不労所得であるばかりでなく(コロナバブルと言った稀有なケースでも)大抵の投資家は殆ど利益を得れない。

 

昨今は確かに若者の所得減でこの手の類の電子書籍が氾濫していて

題材で初心者読者を引き付けるのは悪くないが、そんなに上手く行くだろうか?

 

※株式投資に取り憑かれた様に日々株価ばかり気にするのは人間の性で仕方ないが時にはそれを踏まえて投資の本質を見詰め直す事も必要ではないだろうか?(投資はあくまでインフレヘッジ手段)

 

海運株に関しての質問が散見されますが、これに関しては非常に複雑でもっと言えばインサイダーとまでは言えないものの投資銀行も含むヘッジファンドの運用に関してグレーゾーンである為にこの様な公の場(SNS)では触れるのはタブーなので申し訳ないですが割愛させて戴きます。

 

明日の日経ダウは、欧米株高と若干の円安を受けて投機筋のショートカバー中心に大台の30000円を試す展開が予想されますが、中国恒大集団破綻問題が燻り続ける中で日々のニュースに振り回されながら権利落ち日以降は海外勢の資金が流出して年末に掛けて失速すると踏んでいます。

 

※未だに日経ダウ先物が30,000円を割っているという疑問を持っている投資家さんがいらっしゃる様ですが今回は中間配当分が海運株中心に大きく190円程度有る筈でその分差し引かれている為に余程の不可抗力がなければ明日寄り付きで再び大台の30,000円に軽く乗せてくるでしょう。

 

◆ 最後に本日の一曲を… 今回は固苦しい内容だったので音楽位は元気が出そうなのをUp ヘッドフォン

 

小・中学生 女子4人でライブ一発撮り    Move Over - Janis Joplin

 

久々にコロナ禍で活動も自粛している様子が伺えるよよかちゃん率いる小中学生中心のBandが演奏する半世紀前のJanis Joplinの名曲をご案内…粗完璧コピーでStudioMusicianも真っ青(^_^;)

 

今回はいつになく偏った内容になった感も否めず気を悪くした読者の皆様もいらっしゃるかも知れませんが「そんな考え方もあるのかな?」程度に軽く読み流して頂ければ幸いです。 naniwa335

 

 

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