昼過ぎに施設から電話
往診の先生によると
昨日から水分が摂れていないので
もしかしたらここ1~2日で
旅立ちの時が来るかも
時間があれば、顔見せに来てあげて下さいね
との事
マイケル、またまた早く帰ってきてくれて
ケンシロウと3人でマリーの所へ
更に更に痩せこけたマリー
もう自力で起き上がれないんやろな…
大人しく横になって寝てた
スタッフさんの
『マリーさん、暑い大丈夫』
『ちょっと血圧計らせてねー』
『お水飲むいらん口の周り拭こか』
と言う細やかな問い掛けに
頷いたり首を振ったりして答えてるマリー
まだ意思の疎通は出来るんやな
と思って
『お祖母ちゃーん、孫が来たよー』
『お祖母ちゃん○○(私の名前)だよー』
『○○はお祖母ちゃんが大好きだよー』
と可愛い孫が甲斐甲斐しく声掛けするも
マリー、全シカト
何でやねん
うちにも頷いたりしてーやー
その後
何回話し掛けてもシカトを決め込むマリー
『何でなん何でシカトなん』
と文句たれまくっていると
『お祖母ちゃん、
ラオウの娘ちゃんがそばに居て安心してるんだよ』
と、仏マイケルの一声
うちがおるから安心してんの…
ほんならまぁ、シカトでもエエけどさ…
生きてるうちに会える最後の面会かもしれへんと思って
マイケルとケンシロウには先に帰って貰って
暫しマリーと2人時間
『私はお祖母ちゃんの孫の○○(私の名前)だよー』
マリー、首を振る
『え、○○は孫と違うの』
マリー、頷く
『お祖母ちゃんの孫の○○だよ』
マリー、首を振る
『○○は孫じゃないの』
マリー、めっちゃ頷く
『ほんじゃ私は誰なのよ』
マリー、シカト
何やねんな、もぉー
そこシカトかい
ワケわかんね
私は誰なんだろと思いながら
マリーの手を擦っていると
ジェスチャーで水を飲ませろと訴えてくる
え、昨日から飲まず食わずなんやろ
マジで水飲むん
半信半疑で吸い飲みに入れられたOS-1を口元に持っていくと
めっさ飲む
めっさ吸う
マジでめっさ飲む
こんな飲んでエエの
むせたら死ぬんちゃうん
ほんでもまぁ孫からのOS-1で死ねたら本望か
とか考えながら
マリーの口元に吸い飲みを添え続ける
途中、角度が気に入らないやら
飲ませ方が下手くそやら
ティッシュで口の端拭けやら
激し過ぎるジェスチャーで
細かい指示を出されながらマリーOS-1がぶ飲み
何やようわからんぞ…
まぁ、飲みたいなら飲んだらエエねんけど
先生の余命の見立て、また外れんちゃうか(笑)
消灯時間のちょっと前まで滞在
スタッフさんはホンマ小まめに
マリーの様子を見に来てくれる
帰り際、マリーに『またね』と言うと
手を振ってくれた
これが、生きて会える最期かもしれない
その気持ちをもって面会した
いつお別れがきても大丈夫
心はやっぱザワザワするやろうけど
この数日で伝えたい事は全て言えたし
可能な限り会いに行けたし
私に出来る事はやったつもり
お祖母ちゃん、今日も会えて良かったよ
嬉しかったよ、ありがとうね
ところで私は誰なん(笑)?