どこまでもマリー | スキルス性胃ガンになったおかん~抗がん剤はしてまへん!~

スキルス性胃ガンになったおかん~抗がん剤はしてまへん!~

2015年3月20日。
おかんが胃ガンの告知を受けました。
娘の視点で綴るブログです。



昼過ぎに施設から電話








往診の先生によると



昨日から水分が摂れていないので



もしかしたらここ1~2日で



旅立ちの時が来るかも



時間があれば、顔見せに来てあげて下さいね



との事






マイケル、またまた早く帰ってきてくれて


ケンシロウと3人でマリーの所へ車







更に更に痩せこけたマリー


もう自力で起き上がれないんやろな…


大人しく横になって寝てた





スタッフさんの


『マリーさん、暑い?大丈夫?



『ちょっと血圧計らせてねー』



『お水飲む?いらん?口の周り拭こか?




と言う細やかな問い掛けに



頷いたり首を振ったりして答えてるマリー



まだ意思の疎通は出来るんやな真顔グッ


と思って





『お祖母ちゃーん、孫が来たよーニヤニヤ



『お祖母ちゃん!○○(私の名前)だよーニヤニヤ



『○○はお祖母ちゃんが大好きだよーニヤニヤ



と可愛い孫が甲斐甲斐しく声掛けするも










マリー、全シカト真顔









何でやねん!


うちにも頷いたりしてーやー笑い泣き!







その後



何回話し掛けてもシカトを決め込むマリー真顔




『何でなん!?何でシカトなん!?



と文句たれまくっていると





『お祖母ちゃん、

ラオウの娘ちゃんがそばに居て安心してるんだよ照れ



と、仏マイケルの一声







うちがおるから安心してんの…えー??



ほんならまぁ、シカトでもエエけどさ…えー








生きてるうちに会える最後の面会かもしれへんと思って


マイケルとケンシロウには先に帰って貰って
暫しマリーと2人時間







『私はお祖母ちゃんの孫の○○(私の名前)だよー』



マリー、首を振る




『え、○○は孫と違うの?





マリー、頷く





『お祖母ちゃんの孫の○○だよ!!




マリー、首を振る





『○○は孫じゃないの!?




マリー、めっちゃ頷く






『ほんじゃ私は誰なのよ!?





マリー、シカト









何やねんな、もぉーDASH!DASH!DASH!


そこシカトかい!!


ワケわかんね真顔!!








私は誰なんだろと思いながら


マリーの手を擦っていると


ジェスチャーで水を飲ませろと訴えてくる






え、昨日から飲まず食わずなんやろ真顔?



マジで水飲むん真顔??





半信半疑で吸い飲みに入れられたOS-1を口元に持っていくと








めっさ飲む




めっさ吸う




マジでめっさ飲む滝汗




こんな飲んでエエの滝汗?




むせたら死ぬんちゃうんアセアセ!?





ほんでもまぁ孫からのOS-1で死ねたら本望か真顔







とか考えながら


マリーの口元に吸い飲みを添え続ける







途中、角度が気に入らないやら



飲ませ方が下手くそやら



ティッシュで口の端拭けやら



激し過ぎるジェスチャーで



細かい指示を出されながらマリーOS-1がぶ飲み








何やようわからんぞ…真顔






まぁ、飲みたいなら飲んだらエエねんけど




先生の余命の見立て、また外れんちゃうか(笑)











消灯時間のちょっと前まで滞在






スタッフさんはホンマ小まめに



マリーの様子を見に来てくれる







帰り際、マリーに『またねパー』と言うと




手を振ってくれた












これが、生きて会える最期かもしれない





その気持ちをもって面会した






いつお別れがきても大丈夫



心はやっぱザワザワするやろうけど



この数日で伝えたい事は全て言えたし



可能な限り会いに行けたし



私に出来る事はやったつもり











お祖母ちゃん、今日も会えて良かったよ



嬉しかったよ、ありがとうね






ところで私は誰なん(笑)?