本の紹介〜
普段見えてる部分の
「裏側」ってどうなってるの?っていう部分に
興味関心が湧きでる方へ。
この本
すごく興味深かったですー!
「マエストロ、時間です。」
音楽コンサートホールの
ステージマネージャー、
宮崎隆男さんという方の手記です。
ステージマネージャーっていうお仕事。
何するのか全然知らなかったけれど〜
コンサート成功のための
ありとあらゆることをするんです。
サントリーホールってとっても美しい
静謐な和の空間。
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/history/
華美に飾り立てず
無駄も装飾も省いた中にある美しい空間。
マネージャーさんは
その設計計画から関わり〜
実際のコンサートの
準備と進行。
張り巡らせ
注ぎ込まれた
あらゆる配慮があって
空間認識の力
建築知識
音楽の知識
音、光、気象
それと
音楽家に向けた、お客さんに向けた
気づく力、察する力。
積み上げる努力と
原動力。
例えば
お客さんの混み具合により
音の響きが左右されない
客席のデザイン。
楽譜が見えやすい
照明&譜面台の調整。
開演前の緊張ピークの音楽家への
気づかせないメンタルサポート。
あらゆる、
あらゆることに配慮するんです。
膨大な、やることの中で!
人の力が
ある場で集結したときに発揮される
その総合力の凄さに触れました。
本を読み終えて
この満ちる満足感。
それって多分
「知らなかった世界を知れた」
ということだと思います。
知る喜び、広がる見え方。
開演前に
しずかな高揚の中、席に座っているわたし。
そのステージの後ろでは
指揮者が不安と緊張の絶頂にいる。
「宗教裁判にかけられるようだ」と比喩されたその心境の中にいる。
そして
さあ、というときに
ステージマネージャーが
指揮者に言う言葉は
「マエストロ、トイトイトイ」。
´マエストロ、グッドラック´を意味する
世界共通の言葉を言う。
指揮者がステージに向かって歩くとき。
楽屋からステージには
階段も長い通路もない設計になっていて
ステージだけに全神経を集中できるようにしている。
開演の前、
後ろではこんな風に長いストーリーがあって
知らなかった世界を知れて
見え方が広がった。
その喜びで
心が満ちました。
ぜひ〜