日頃、あまり 他院ケースに関して書くことはないのですが・・・

名前が有名な美容外科で、何度も治療されていて、

どうやったらそんな風に・・・?! と 
結構衝撃だったのと、
治療に時間がかかったので、

書きます。

涙袋にヒアルロン酸を入れることを検討されている方には

よく考えて治療していただきたいなと思い、書きます。

 

(写真は、下の眼の写真がどどーんと表示されないようにするため、
使わせていただきました。涙袋とは関係ありません。)



その、お話とは、

50代後半の方の涙袋です。

そもそも、下眼瞼のたるみや、頬の下垂、あらゆるものを置いといて、

なんで 涙袋から下まぶたに、「チンダル現象」を起こしまくるような

ヒアルロン酸を多量にいれたのか・・・患者さんの願いではなくて
その治療方針自体が全く謎・・・。

しかし腫れるわ膨らむは、流れるは、で、溶かしてまた入れて、を繰り返されたそうです。

う・・・。

そもそもたるみ治療が目的なので、涙袋はとりあえず、置いとくのが本来です。

その方は、まだ 50歳代なのに、
scleral showといって、下まぶたの結膜が外反して、
外に向かって見えています。
下まぶたのたるみがつよくて、結膜がびろ〜ん、と 白い部分が見えている状態。

こんな感じ。



そんな状態で周囲をほうっておいて、 なぜか、下まぶたに、ひどい割れ目のような
段差ができるほどの、ヒアルロン酸がパフパフに入っていて、青白く見えています。

・いれる場所が違う

・使っている製品が不向き!! 
  これは強く言いたいです!

・治療優先順位がおかしい

 

溶かしてまたいれて、と複数回治療しても、悪くなっているだけ。

下まぶたのサポートとなる部分が弱く、緩んでいて、
支えとなるべき頬骨の張りがなく、そこに付着する靭帯が、緩んで下がりまくってますから、そこから治療しないと、瞼だけ いじり続けても、

・バレる

・パフる

・腫れる

・青白い

もうなんだかよくわらない状態になります。

今回はまだ、以前に入れられたヒアルロン酸を全部は溶かしてはいませんが、
下まぶたのサポートを作り、外側、上、に持ち上げるようにヒアルロン酸を

注入しました。

もちろん、 腫れない、リフト力高い、崩れない、流れない、「ジュビダーム ボリューマ」を使用しています。

それだけでずいぶん改善し、喜んでいただけました。

 

最初の写真の、米印ですが、頬骨のところに米印あがりますよね。
ここは、フェイスラインにも、眼のたるみにも、とっても重要なポイントなんです。

そういう意味では、最初の写真も今回のケースに、関係は大あり!

 

あとは、伸びに伸びきった下眼瞼。ヒアルロニダーゼというヒアルロン酸を溶かす薬剤を使って、それもごく少量だけ使用して、一部溶かしましたが、

おそらく今から1週間くらいで、もっと溶けてくると思います、悪さをしてるやつ!
全部溶かしてしまうと、ダルダルになった皮膚がシワシワになって、それはそれで
耐え難い状態になるとは思うので、細心の注意を払ってごく少量のみにしました。

これが完成したら、本来の瞼そのものの治療に入りたいと思います。

 

 

ほんと、いったい、どうやったらあんな治療ができるんだろう?


と思います。悲しいですが。

 

 

そして、涙袋を入れるときは、慎重に。

いい製剤、いい道具、繊細な手技。

きちんとやれば綺麗になりますが、

大きすぎる涙袋は、

よくありません。



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