先日書いた涙袋ヒアルロン酸に関して書きますね。
当院では、涙袋には、
リデンシティⅡという、目元専用のヒアルロン酸を使用することが多いです。
ヒアルロン酸には、国内承認品のものが2メーカーありますが、
主に深いシワや、骨格や軟部組織の欠損を埋めるのに向いている薬剤が、現在販売されているものの中心になります。
国内承認品以外を使うのか、と思われるかもしれませんが、
ヒアルロン酸は、各国で製造され、アメリカやEUで承認されたものが、日本国内にある製薬企業が順次承認を取るので、
たとえば、アラガン社という、ヒアルロン酸の会社があっても、
アラガン社が製造しているヒアルロン酸の全種類が日本で流通しているわけではありません。
ですので、目元に使うヒアルロン酸でそれに適したもの、となると、現状は、
すでに海外で流通し、
かつ、アメリカやEUで承認済みの製剤の中から、
目元に適したものを選んで、
輸入して使用することになります。
(もちろん今後日本でも追加承認されるものはあるはずですから、ずっとこのままではありません。)
ですので、
目元に適したもので、当院はリデンシティⅡを使用しますが、
ベロテロのバランス、
アラガン のボルベラ、
などなど、
皮膚が薄いという目元の特徴を考えて、
水分吸収率が低く、膨張しにくく、
青白く見えにくいヒアルロン酸を選ぶほうが、
予想外の腫れ、膨張を回避するためには、
重要といえます。
ただ、皮膚に厚みがあり、
使用量に注意をすれば、
それ以外の製品を使用することもあるにはあります。
私はあまり多用はしませんが、
かなりぷりっ、もりっとした涙袋を作りたい場合は、もっとしっかりして、凝集性の高いヒアルロン酸を使うと、バラバラになりにくく、もりもりっとした涙袋にできます。
それでも、この間のケースのように、
解剖学的に、靭帯もゆるみ、眼輪筋も流れて引っ張られ、緩み、皮膚に全くハリもないようなケースで、
非架橋ヒアルロン酸といって、
ヒアルロン酸の構造が、重合しておらず、糖鎖が他の糖鎖とはくっつかずに立体的な構造をしていないもので、柔らかく流れやすく、広がりやすいので、それを涙袋に大量にうつことは全くおすすめしません。
これらのヒアルロン酸は、
水光注射に使われたり、
整形外科で関節に打ったりするのが主な用途です。
若い方だけではなく、
わたしと同じ40代、それ以上の方にも、
涙袋や唇のヒアルロン酸は積極的に実施しております。
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