久保田 智博 official blog -7ページ目

コーチR 第7話 革命の連続

TOEICは2ヶ月で200点UPする。


この物語は僕の物語であり、あなたの物語である。


この物語を読んでいく内に、あなたは自分自身がこの文に自分を導いた事が分かるだろう。そうでなければこの文にあなたは出会っていない。


あなたが今この文章を見た事は、偶然ではなく必然である。

全ての出来事は必然なのだ。


衝撃の第1話は⇒こちらから


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『死ぬ気でやれよ、死なないから』


コーチの言葉はまた私の全身に衝撃を与えた。


死ぬ気で何かに取り組んだ事があるだろうか?
正直私にはまだない。


嫌々何かに取り組んで、一生懸命やったと思っているだけだ。本当の一生懸命って、ワクワク感とかドキドキ感とか、多分何かが違うんだろう。


コーチは小さく穏やかに話し始めた。


『僕達がどんなに夢に向かって勉強したって、勉強が原因で死ぬとは僕は思わない。死ぬとしたら、時間の浪費と悩みが原因で死ぬんだと思う。違うだろうか?』


私も医者から聞いた事がある。多くの患者は病気で死ぬのではない。病気に対する不安や恐怖で死んでいく患者もたくさんいると。


『僕はこう思っている。本気で志に向かって努力したならば、皆の心には永遠に残る。その志は永遠に生き続ける』


このコトバは死を表しているのではなく、そういう意味なのかもしれない。


10分が経った。
コーチは手をパンと鳴らした。


『さて、実現ノートは書き終わりましたか?』


『えぇ、まぁ』


『ではそれは今日帰ったら机の引き出しにしまっておいて下さい。そして今から言う事をできたら毎日5分して下さい。これは後ほど説明する英語の勉強の際にも使います』


『はい』


『脳はイメージと現実の区別がつかないという話は知っていますか?』


『どういう事ですか?』


『例えばレモンはここにないけれど、この黄色いチョークで今ここにレモンだと言ってレモンを書くと、不思議と唾がでてきませんか』


『は、はい。もう出ています』


『つまり今、脳の中でレモンを想像で体験しただけなのに、実際に唾がでてきた』


『そうですね、不思議です』


『脳は想像と現実の区別がつかないのです。そしてこれを応用したのをイメージングといいます。そしてイメージングをしたなら、不思議と現実が変化します


『本当ですか?』


『やれば分かります。ただイメージングにはコツがあります。これはあくまで僕のやり方ですが・・・』


『ぜひ教えて下さい!!』


コーチは黒板に大きく書いた。


『台本を書いて役者になれ!』


『イメージングというと頭の中だけでやる人がいるのですが、それでは弱い。誰もいない時には、台本を書いて、ぜひその人物そのもの、その状況そのものの中に入り込んでみてください。気分は俳優・女優気分でやって下さい。ただし、誰もいない時です』 


コーチは笑った。


『分かりました。誰もいない時には思いっきり自分の書いた願望が達成された所をイメージングしてみます!』


『よし。さて準備は終わり。英語を始めよう!』


私は驚いた。

コーチは切り替えが早い。もう右手に単語集を持っている。


『この単語集は書店で並んでいる全ての中で最も良いTOEIC単語集だ。この単語集以外は使う必要がない。これは英語から日本語に音声が流れるだけでなく例文が書いてある。これをICレコーダーに録音し、音読し、さらに速度を変化させ、高速で覚えるんだ』


やっやばい。私は思った。

英語の話でまたコーチの全てが変わった。


『高速ですか?』


『そうだ。ただその説明は後だ。そして全ての単語が英語→日本語、日本語→英語とも1秒以内に出てくるまで徹底的に反復する。最終的には0.2秒。瞬時だ


『はい。分かりました!』


私は今まで適当に覚えてきた。耳から高速で聞き、0.2秒で全ての単語が出るようにはしてこなかった。


『さて宿題を出す。最初の280語を1週間で覚えて来てください』


『に、280語を一週間で!無理です!!』


『じゃあ、一日って何秒あると思う?』


『え?』


『一時間は3600秒だから、一日は8万6400秒だ。さっき言ったように1秒ずつ単語を覚えていけば、一日で8万6400単語覚えられる!!』


コーチは笑っている。私もひきつって笑った。

た、たしかに一日は秒単位にすると、思ったより長い。


死ぬ気でやったら一日で8万6400語かぁ・・・いや、確実に倒れる。


『いいか。1日で8万6400単語覚えてこい!とは言ってない。1週間でたった280語、7日間でたったの280語を覚えて英語に革命を起こそうと言っているんだ。きみが僕の言うとおりに高速メソッドを使ってやれば、誰でも必ずできると思っている。どう?』


私は思った。
コーチはセールスマンにもなれると。そんなくだらない事の方が頭の中でグルグル回っていると、コーチは大きな声で言った。


『はい、じゃあ宿題決定です。次はどうやって覚えるのか!具体的に戦略を一緒に考えよう。君ならできる。必ずできる
        
   
                  【つづく】


注1)無断転載厳禁
注2)この話はフィクションであり、事実でもあります。


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コーチR 第6話 法則

コーチR 第5話 感謝のチカラ

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この物語は僕の物語であり、あなたの物語である。


この物語を読んでいく内に、あなたは自分自身がこの文に自分を導いた事が分かるだろう。そうでなければこの文にあなたは出会っていない。


あなたが今この文章を見た事は、偶然ではなく必然である。

全ての出来事は必然なのだ。


衝撃の第1話は⇒こちらから


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『嘘だと思うなら、まずは窓を思いっきり開けてみろ!そこから全てが変わる!』


私は窓をおもいっきり開けて、深呼吸した。

外の空気と比べると、部屋の空気はなんてよどんでいたのだろうか!


私はこんな部屋にずっといたなんてもはや信じられなかった。

こんな汚い部屋でも毎日いれば『普通』になっていた。


慣れてしまうという事は、こんなにも怖いことだったのか。


私はもう一度深呼吸すると、心の中で叫んだ。


『よし、ありえないほどきれいにしてみせる!』


窓を開けただけなのに、掃除する気に満ち溢れてきた事に驚いた。
そして、コーチの言葉が頭の中でもう一度響いた。


『やる気が先か、行動が先か。どっちだろうか?』


そうか。やはりそうだ。

行動してみるとやる気が出てくる。

やる気を待っている場合ではないんだ。


私は軽く朝食をとってから、一気に片付け始めた。

私の部屋は『いつか読もう』と思っていた本や雑誌、『いつか着よう』と思っていた洋服、『いつか捨てよう』と思っていた思い出で溢れていた。私はこれらを捨てるべきか悩んだ。


掃除を中断して考えてると、コーチの顔がふと浮かんだ。コーチならなんて言うだろう? 私は自分の中にコーチを重ね合わせて、自分の頭で考えてみた。コーチならきっとこう言うに違いない!


『いつか』なんて永遠に来ない!思い切って捨てろ!


私は思い切って捨てた。リサイクルできるものはリサイクルに出し、売れる本やCDは全て売ろうと思う。片付ければ片付けるほど、よどんだ空気は消え、この空間が新しくなり好きになった。机の上もきれいになり、勉強できる空間となった。部屋がきれいだと、ここで勉強してやるというやる気も出てきた。


そうか!また私は気づいた。

私は勉強する空間もないのに、英語を勉強しようとしていた。あんな汚い部屋だったらやる気も起こらない。ありえないほどきれいにした事で、この部屋もやる気を与えてくれる空間となったんだ。


私はコーチにメールで報告した。


To コーチ
部屋の掃除が終わりました。気づいた事があります。部屋を掃除した事で、私自身も変わりました。心がきれいになったような、やる気が出てきたような、そんな気がします。ありがとうございました。


コーチから返信はまたすぐに来た。そこにはまた意外な事が書いてある。


『ありがとうという言葉、感謝の気持ちは大切だ。掃除する時も感謝しながら掃除し、心の中も空間も、良い言葉と想いで満たすんだ。良い事があったら感謝するのではなく、感謝したら良い事が起きる。そういうものだ』


感謝したら良い事が起きる?
どういう事?


私はすぐに質問しようとしたが、もう一度自分の頭で考えてみた。先に『ありがとう』という・・・良い事が起こる・・・なんで?


下から母の呼んでる声がする。どうやらもうお昼御飯の時間らしい。一生懸命やっていると、時間の感覚が分からなくなる。無意識には時間も空間もないのかぁ・・・私はつぶやきながら下に降りると、もう用意されている食事を見て言った。


『おいしそう』


これはいつもの言葉だ。

私はふとコーチの言葉を思い出し、母親の後ろ姿に向かって言葉を付け足してみた。


『いつもありがとう』


母親は突然振り返ると、『どうしたの?』と言いながら笑った。


その笑いはちょっと引きつっていたけれど、母は嬉しさで泣きそうだった。私は不思議と、とても幸せな気分になった。私はその時、コーチの言いたい事が少しずつ分かってきたような、そんな気がしたのだった。


                【つづく】


注1)無断転載厳禁
注2)この話はフィクションであり、事実でもあります。


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