ついさっきのことじゃった・・・


休日だったニコリどんは

接骨院に行って マッサージとストレッチをしてもらい

日頃の疲れを癒したそうな


ニコリどんはそのまま近くのお店にふらりと立ち寄り 

ニコリどんの大好きな 「お値下げ!」「処分!!」 と言う文字のある場所へ

ふらふらと引き寄せられ


ナ○キのパンツがお値下げ さらに半額になっているのをみつけたそうな


「これは買いかも」 ニコリどんはそう思ったんじゃと


サイズはギリギリ入りそうなサイズ いや 小さいかも


「負けて悔いなし!常に初陣!!」



そんなことを考えながら 四十路のニコリどんはいそいそと試着室へはいったそうな


右足を通した時に 一瞬 スポンと通るはずの裾に引っ掛かりを感じながら

「ストレッチがないおズボンなのね」 とのんきに思い

そのままの勢いで右足を貫通

続いて左足にも抵抗を感じつつも 「えいやっ!」 と通したニコリどん


フンフンとあげようと思ったが 思いのほかサイズが小さく

太ももでそのズボンは諦めなければいけない事に気づいたニコリどん


「ですよねぇ~」 と一人突っ込みしながら脱ごうと思ったその時!


ニコリどんは真っ青に青ざめることになったんじゃ




足首から下 

くるぶしとかかとのサイズと 

そのパンツのサイズが

びったびた!!!


つま先を真っ直ぐにしても

かかとに出口が引っかかって

微動だにしないパンツ


しかも両足



パンツ一枚で足首付近にズボンを下ろし

試着室で悶えるニコリどん


「・・・・・店員さんに助けを呼ぶか?」

「買い取って裾を切って難を逃れるしかないのか?」



すでに試着室に入って10分近く経っている

店員さんに不審がられるのも時間の問題じゃった


「入りもしないパンツを いくら半額といえど買いたくない!

しかも裾を開いた使えないパンツなんぞ買うものかぁ!!」


ニコリどんは


「うぉぉぉぉ!! 


燃え上がれ!!


俺のコスモ!!!」


と上半期最高になるであろうど根性を搾り出し

脱出をしたのじゃった



少し汗ばんだ顔で試着室から 何事もなかったかのように

涼しい顔をして出てきたニコリどん



「・・・・米買って帰ろう・・・」



ニコリどんは おしゃれではなく 米を選んだそうな



めでたしめでたし