１、紹介されている学校は帰国子女枠入試を行うのか、そしてその帰国子女枠入試は合格を狙いやすいのか

２、紹介されている学校は帰国子女枠編入試験を行うのか、そしてその帰国子女枠編入試験は合格を狙いやすいのか

３、「１」と「２」の学校の特筆事項　

首都圏　別格ライン以上の場合

東京エリア

・広尾学園中学高校：　「１」「２」「３」

「１」について

・広尾学園インターナショナルAGの入試では、TOEFL iBTによる優遇措置（英語試験免除）を受けられる受験生が有利です。広尾インターAGでは、まず英語の点数（１００点満点）で及第点以上を取れている受験生を選びます。次にその受験生たちの英語の点数に国算（各５０点満点）の点数を加えて、合否判定をします。この最初の選抜に必要な英語の点数は67.5点（TOEFL iBTの優遇措置となる９０に0.75を掛けた点数）であると、私は予想します。できるだけ早くTOEFL iBT９０以上を取って、英語試験の免除を確定させて、国語と算数の試験対策に注力できると良いです。

・広尾インターAGの帰国生入試の英語と国語は、出題傾向が変わることが多いです。たとえば、２０２４年度の帰国生入試の英語エッセイでは、定番の「What connections can you find between the passage and the poem?」が出題されませんでした。この出題傾向が変わってしまうことへの対策として、広尾学園小石川中学インターナショナルAGの帰国生入試受験が有効です。なぜなら、広尾インターAGと広尾学園小石川インターAGの帰国生入試は出題傾向がほとんど同じで、また、広尾インターAGの出題傾向が変わるときは広尾小石川AGも変わるからです。２０２４年度入試もそうでした。ですから、広尾インターAGの出題傾向を把握するために、広尾小石川AG第１回と第2回を受験しておくと良いです。

・広尾学園高校のインターナショナルと医進サイエンスの帰国生入試は、広尾学園中学のインターナショナルAGと医進サイエンスの帰国生入試と比べると、ずっと合格しやすいです。

「２」について

・広尾インターAGの帰国生入試と国際生編入試験の出題傾向は同じですが、広尾インターSG/本科/医進サイエンスの帰国生入試と国際生編入試験の出題傾向はまったく違います。インターSG/本科/医進サイエンスの国際生編入試験では中学受験内容が出題されませんし、中学1年9月編入試験～中学2年４月編入試験までは試験範囲があまり広くないので、合格を狙いやすいです。何より、広尾学園はHPでシラバスと使用教材を公開していますので、対策がしやすいです。

・広尾インターSG/本科/医進サイエンスの国際生編入試験受験生は、英語取出授業希望者のみ、インターAG用の英語試験を別時間で受験できます。この追加で受ける英語取出授業希望者の英語試験結果は入学の合否には関係しません。また、広尾インターSG/本科/医進サイエンスの国際生編入試験受験生の英語力が準１級程度ある場合は、英語取出授業試験に合格できる可能性が十分あります。

・広尾インターAGの帰国生入試は、学校に依頼すると１年分もらうことができます。同様に、インターAG国際生編入試験も１年分はもらえます。ただし、帰国生入試（小６が受験）と国際生編入試験（中学１～３年が受験）では国語と英語が同じ問題で、数学だけが異なります。

「３」について

・広尾学園では年度末に試験を受けて合格できたら、コース変更ができます。ですから、たとえば、広尾学園中学の医進サイエンスで勉強したい場合、インターSGや本科で入学してから、医進サイエンスにコース変更するという方法もあります。