１、紹介されている学校は帰国子女枠入試を行うのか、そしてその帰国子女枠入試は合格を狙いやすいのか

２、紹介されている学校は帰国子女枠編入試験を行うのか、そしてその帰国子女枠編入試験は合格を狙いやすいのか

３、「１」と「２」の学校の特筆事項　

首都圏　別格ライン以上の場合

・海城中学：　「１」「２」「３」

「１」について

・海城中学の帰国子女枠入試には、一般入試よりも有利な点が３つあります。まず、算数が有利です。解答が間違えていても、途中式が合っていれば部分点をもらえます。一般入試にはこの措置がありません。次に英語エッセイがあることです。自己PRができているエッセイを評価します。つまり、自身の経験を組み込んで具体的に書けているかが重要で、語彙や文法は二の次です。３つ目は面接試験があることです。面接試験の配点は２４点で、総得点のおよそ１割に相当します。つまり、面接試験で満点を取れたら、国算の点数を支えることができます。

・海城の帰国子女枠入試の面接試験は対策がしやすいです。「生活していた国や地域と日本との違い」について２分程度のスピーチから、そして、面接カード（入学後どのような学校生活を送りたいか、海外での印象に残っていることについて）から、必ず質問されます。作成した２分スピーチの原稿と面接カードを基に想定質問を考えて、回答を作成してください。

「２」について

・海城中学の帰国子女枠編入試験は、中学１年９月編入、中学２年４月編入、中学２年９月編入の３種類あります。これらの中で最も合格しやすいのは中学１年９月編入試験です。理由は、試験範囲が狭いので対策がしやすいです。そして、試験日が８月中旬なので他校よりも準備できる期間が長いからです。海城の編入試験の数学は渋谷教育学園渋谷の編入試験の数学よりも難しいので、時間をかけて実力をつけて編入試験に臨んでください。

・海城の帰国子女枠編入試験範囲は募集要項に記載されています。国語は教育出版の教科書で、数学は啓林館で、英語も教育出版で試験範囲が示されていますが、これは範囲を示しているだけで、難易度を示しているわけではありません。

「３」について

海城の帰国子女枠入試と帰国子女枠編入試験では、面接試験時の参考資料が違います。帰国子女枠入試では、２分程度のスピーチと面接カードから質問されます。一方で、帰国子女枠編入試験では、プリエエッセイ「外国生活から学んだこと」から質問されます。どちらの試験も面接試験は重要です。