あけましておめでとうございます。

 

本年も、ブログ更新はあまりできない一年となりそうですが、

 

何卒よろしくお願いいたします。

 

 

さて軽井沢の事故から、もうすぐ一年がたとうとしています。

 

私調べではまだ事故の原因は解明されていません。

 

私も業界人としてこの事件は反省すべき事件であり、

 

どんな言い訳を述べてられてもご家族には許すことのできない事件でもあります。

 

 

大切な人を失っての一年。その失なわれた方が若ければ若いほど、

 

その失った苦しみと辛さは後になって感じるかもしれません。

 

 

そんな原因もわからないままですが現在バスの規制はさらに厳しくなりつつあり、

 

いよいよ今年8月ごろから大規模に監査が開始され、

 

以降5年以内に私ども茨城でいえば、全体の2割~5割くらいのバス会社(50~120社)がなくなります。

 

 

説明が後になりましたが、

 

今回は豆粒のような会社の社長である私の予想だけを書いていくので、実際のところ事実どのようになるかは全くわかりません。

 

ただ、関越道の事故から軽井沢の事故6か月までの間で、特に軽井沢の事故以降が業界に対する締め付けを強化しようとする動きが強すぎるように感じます。

 

それは一言で、

 

恐らくものすごい力を持った一般の方が政治家に圧力をかけての行政の規制を行っていることと、

 

こちらも恐らく自動車メーカーがどこかに圧力をかけて原因が解明されない事はとりあえず見えないことにして、

 

最終的に原因が解明されないので仕方なく乗務員のせいにして終わらせようとする動きです。

 

 

さらに先を見越して言えば、この規制は業界の発展に繋がりません。

 

むしろこの業界全体の息の根を止める動きです。

 

 

タクシー業界においてのウーバーじゃありませんが、外国資本に付け込まれるすきをこの規制強化では作ってしまいます。

 

日本の常識は海外の非常識です。

 

なぜそんな規制が?と思える規制を見て海外の起業家は、それではとばかりに法の網をかいくぐり日本で新たな商売を始められてしまいます。

 

前から私は大歓迎のTPPはトランプ大統領のおかげ?でどうなるかわからない状況です。

 

私ども旅行業ではずっと前に国際化の津波が来てほとんどの業者が無くなってしまい、

今は競争力の強い会社しか残っていませんからグローバル化を加速させても誰も文句は言いませんし、

 

外国の常識をこの業界もある程度は受け入れていただき規制の在り方を変えることでまだまだ訪日外国人を増やせると思います。

 

一般の方はあまり目にしないと思いますが、一時期の集団海外旅行に言っていた日本人と同じようにこの国に訪れる外国人は今年一気に少なくなりました。

 

これは当然ですがバス代が上がった影響から始まり規制の強化にプラスして罰則の強化がつい先日図られ、本年よりいよいよ体制を整え監査に行政がやってくるからです。

 

過去の話ですが、一度監査にはいられればすごい細かいことを、これは何点これは何点と集計され、普通は何日かの営業停止を喰らいます。

 

この営業停止の日数と内容が今までとは比べ物にならないので、皆相当しっかりと取り組ようになり、インバウンドという仕事を今までと同じ金額では受けなくなったので、インバウンドは一気に少なくなりました。

 

うちみたいな超小型バスばかりの会社はもともとそんな仕事がないので一向に影響を受けていませんが、大型バスでインバウンドを受けていた会社は恐らく大なり小なりの影響を受けていて、稼ぎ時の10月11月の仕事は昨年よりかなり減ったと同業他社の社長より聞いています。

 

 

日本人の国民性や特性とでも言いますか、弊社も含めて規制にしたがう事を前提として会社を皆真面目に経営していますので、基本的には規制通りの結果が得られると思います。

 

この規制は民間でいえば雇用問題におけるブラック企業を無くせという世間の流れがありますが、この裏側には便利なサービスもなくなるという裏面を持っています。

 

バス会社も一緒で、基本的には御上の意見に従えば便利なサービスはなくなるのです。

 

弊社はかろうじて従来の貸切バスのサービスとタクシーの間に提供するサービスも車両の大きさも位置していることからこの規制の影響をもろには受けませんが、現状の業界では確実に使いやすいサービスはなくなってきています。

 

この影響は路線バスやら高速バスよりもっと影響が出てきますので、消費者にとっては不便になるのです。

 

画一的で国内のみにしか目を向けないサービスでは、より訪日外国人を増やすことはできません。

 

日本という世界でもまれな観光資源を活かして国際社会で生き残るには、

 

このような出る杭をたたくならぬ、立ち枯れそうな杭まで全部たたく規制ではなく、

 

健全に日頃の運営を行っていれば蓄えているであろう保証能力や個々の会社の運営体制を見て規制や罰則を決めるようにしたり、

 

明らかに危ない体制で経営している会社だけを締め付ければよいのです。

 

 

 

最近はそんな思いで規制の動向を見守っています。

 

 

 

バス会社の現状を見れば、大手ではバスの台数の半分以下の正社員の人数で、本来は使ってはいけないと規制されているアルバイト乗務員を使ったり(労働法規上ではOKだと思うが、運輸規則上の安全運行の問題で、前の日の勤務状況などがつかめないので他社でも働く乗務員を抱えるのは恐らく望ましくない)、

 

正社員の他社でのアルバイトを黙認する姿勢とか、

 

弊社は台数以上に正社員を抱えていますが(結構入れ替えが激しいのでHPには顔写真を載せていませんが)、

中小の同業他社ではそんな会社をこれまでに見たことがありません。

 

 

つまり、安全管理を徹底するために規制していると思っているのでしょうけど、

 

画一的な規制では穴だらけで規制強化による雇用や雇用条件の悪化がバスをより危険なものへと近づけ、

 

やっと日本にも生まれてきた多種多様の運送サービスの良いサービスの部分も規制してしまうという裏面が出てきてしまいます。

 

 

来る運転自動化の時代にも弊社だけは生き残れるように今の段階から色々とサービスを考えて準備していますが、

 

業界全体が発展しないと最終的には弊社の発展も加速しにくいので、

弊社の目的でもある地域の人材を雇用しての地域社会への貢献ができなくなります。

 

なんとか規制強化の動きは築地の問題と同じようにもう少し根本的に考え直してもらいたいものです。

 

 

自分勝手な意見ばかり述べてた長文となりましたが、

 

どうか本年も一年間、だいだいみやび交通をよろしくお願いいたします。

 

(ブログは1日に書いてましたが、UPし忘れてました・・)