弊社がJ2のプロサッカーチームだった場合で、スタメン選手が海外チームに移籍することが確定しており、そこまでに替えの選手を雇用しようと考えて求人募集をしています。今回の欲しい人材は、中盤の要である司令塔となる人物で移籍する3か月後までに、その穴を埋める選手です。

当然チームは野球で言うトライアウトを急遽行い、より良い選手を獲得したいと思うのは誰にでもわかるお話かと思います。ですが、会社をやっているとやってくるのは、入社時には『できます!やれます!』とか言って入社してきて、他の人が簡単にやっていることを出来ない方が大勢いるのです。

 

中小企業というのはユースからチームを組織する財力はありませんので、どうしても即戦力を求めてしまうのです。その事が入社前に理解できていれば、中小企業というチームに入社した場合に今の実力だと自分はどのポジションにいて、即刻試合に出た場合でボールが目の前に来た時に次はだれにパスを出すか、それとも自分でボール持ってドリブルしてゴールを決めるか?がド素人でもある程度は判断がつくはずです。入社してすぐに揉めて辞めていく方というのは、サッカーで言えばプロサッカー選手に自ら希望してなろうとしているのに、事前にサッカー選手のポジションやその役割の勉強を全くしないから、いざ試合中にチャンスが来ても与えられても何をしていいかわからず、あたふたしてしまい、ボールが来るたびに監督の指示を確認してサッカーするようなとんでもなく使えないプレーヤーになってしまします。それではお金をいただいてプレーしているプロ同士ではそういった選手は選手から見ても迷惑千番ですし、お金を払って見に来てくださっている観客の方の期待を完全に裏切ってしまいます。

 

素人がプロの世界に大した準備もなく入ってくれば、何もできない事は誰だって想像がつく話です。そして当然ですが90分ピッチの上で動き回る事すらできないばかりか、自力で立っていることも出来ないから先輩の服を終日つかんで邪魔したり、優しいディフェンダーの頼りがいある先輩におんぶしてもらって、先輩はまともに動けなくなりディフェンスできずに点を取られてチームは負けて最下位となりメンバー全員解雇となるといった笑えない話になっていってしまうのです。

 

通常はまずそういった方を雇う事はありませんが、日本の労働基準法では間違ってそういう方を雇ってしまうとずっと雇用し続けなければならないのです。しかも、入社時には素晴らしかった社員も数年するとダメ社員になる人間もいるのでとにかく始末に負えません。プロサッカーの世界ではどんなに努力していると言い張っても、実際に努力していても結果が出なければクビを切られますよね?それが現実的な日本社会では労働基準法の問題で出来ないのです。

 

使えない人材に変わった社員をクビにもできず使い続けるには、正直者にバカを見ていただくしか中小企業では選択肢がありません。サッカーで言えば、中盤より前のポジションはすべて一人が兼任となったり、キーパーとディフェンダーを兼務させるわけですよ人がいないからね・・これでプロの世界でサッカーになりますか?(笑)

 

逆に言えばプロスポーツの世界ではブラック企業でも勝てば評価されます。ですが、現実の一般社会では勝っても今までできるプレーヤーだった社員が仕事をさぼり始める上に、辞めさせたら会社を訴えてきたりと企業は人を雇用することが難しい世の中になっています。

 

弊社はチーム内の雰囲気を良いものにしようと日々努力していますから外から見るとチーム内の雰囲気はよく見えると思います。ですがそこに入っていざ同じピッチでプレーするという判断をするのには入社前に自己を相当分析して、さらに体験入社の時点でそれを事細かに確認し、私はこのチームで皆と同じレベルでやっていけるかを確認できなければ入社を決断しないでください。

 

弊社は来るものは拒まずの会社です。例え入社時に素人でもやる気が見えれば先輩は常にいつまでもフォローしますし、会社も暖かく見守ります。覚悟を持って入社しようと思っている方を、弊社では従業員一同、首を長くしてお待ちしております。