大手ツアー会社さんで起きてしまったバス事故を受けて、早速以下の通達が届きました。

 

国土交通省自動車局長 

 

観光バスの安全確保の徹底について 10 月 13 日(木)午前 11 時 50 分頃、静岡県小山町の県道において、観光バスが乗 客を乗せ運行中、横転し、1名が死亡、3名が重傷を負うという誠に痛ましい事故が 発生した(同日 15 時現在)。 今後、徐々に需要が回復していくことが見込まれる貸切バス業界において、輸送の 安全確保は、自動車運送事業者の最大の使命であり、事故を起こさず、国民の生命、 身体及び財産をしっかり守ることこそが、運送事業の社会的信頼を維持するために最 も必要なことである。 このため、観光バスの安全確保の徹底を図り、利用者の信頼回復に万全を期すため、 貴会傘下会員に対し安全対策及び事故防止の徹底が図られるよう下記事項について 周知徹底を図られたい。 

 

記 

1.運行管理業務を再確認し、安全確保の原点に立った確実な運行管理を実施するこ と。特に次に掲げる事項について改めて実施を徹底すること。 

(1)確実に点呼を実施すること

(2)乗務員の健康状態、過労状態の確実な把握に努めること 

(3)適切な運行計画を作成し、確実に指示すること 

(4)適切な運転操作等運行の安全を確保するために遵守すべき事項について指導 すること 

 

2.乗車中のシートベルトの使用等、乗客の安全確保を図るための周知事項を再徹底 すること。 

3.運行にあたっては、車両の点検整備を確実に実施するとともに、乗務員に対して 制限速度の遵守をはじめとした道路交通法等の法令順守の徹底を図るなど、安全の 確保を最優先するよう関係者に徹底すること

 

 

普段からよく見かけるバス会社さんの事故でしたが、当然必要な運行管理はされていたのは間違いないと思います。

一般の方の想像以上に今のバス会社は皆しっかり運行管理してますよ。

 

一般の方は、上記のような文章をみて何を感じるのでしょうか?

 

この文章を見て行政はよくやっている!と思うのでしょうか。

私は国土交通省を批判しているのではありませんが、

なぜ誰も責めてないのに責任逃れしたい匂いが前面に出た文章を送ってくるのでしょうか。

 

ちなみに運輸局は、重要な規則の改正があってももう個別に通達することはないから、

後は勝手に情報を得なさいという事を決めて過去に一方的に通達して来ていますが、

こういった文章は個別に即メールで届きます。(笑)

 

思いたくはありませんが、突っ込まれたくないことは内緒で変更し、

他人の不幸は徹底的にたたいて仕事やってる感を過剰に出そうとしているように私には感じてしまいます。

 

私どもバス会社は、先のニュースを見て自主的に明日は我が身と気を引き締めてますよ。

 

原因も確定しない状況で、いちいち速報で通達しなくても・・しかも岸田さんの発言みたいなね・・

実際に乗務員の健康を把握するのは、医者でない私たちでは本当に大変なんですよ・・

あれ今日ちょっと変かな?と思っても、

今どきはセクハラ、パワハラなどにあたるのが怖くてプライベートな質問も難しいのですからね。
 

 

また健康状態どうですか?と聞いて、今日は優れなくて・・なんて対面の点呼時に言ってくる人は実務上いないのですよ。

運行管理研修の点呼指導のVTRじゃないんだからある訳ないでしょ。

まともな乗務員は出勤前に体調が悪い場合は相談の電話をしてきますから。

コロナ禍の現在において、皆罹患したくないから特に最近は徹底してますからね?

どこだって今はそうでしょう?

 

そもそも日頃からバス会社がどんな考えで仕事して、毎日の実務が何も見えてないことがはっきり見える文章ですよね。

行政は実務は把握してない事、何をしたらよいかわかってないという事を謙虚に受け止めて、もっと民間から情報を得るべきだと思います。問題を起こした会社を吊り上げて、さらし者にしても根本的な解決にはならないので次の問題は起きますよ。

 

この際は官民一体となって業界の問題の改善を少しづつ図るべきだと思うんですけどね。

私は地元の有識者会議でも色々と現実的な発言をしてますが、利権の問題からほとんどの人はだんまりだからな・・

 

普段から現実には絶対に向き合わない。だから本質が何も見えない。それでも建前上の指導はする・・から、この文章になると私は思います。この通達で事故が防げると本当に思っているのかな?????原因もわからないのにね。

 

行政に少しでも非がありそうな案件では・・

過去の軽●沢の事故なんかは、●察も絡んで●ぺい・・

ものすごい速さでガードレールは修理され、事故の調査は民間かつ事故車両のメーカーで行うなんて・・

まさに死人に●なし。社長と運行管理者を起訴して刑に服させることで、それが根本的な解決になるのでしょうか?

事実の究明と開示が、根本的な解決の唯一の方法だと思いますけどね。皆職を失うから無理か・・

 

 

当社の様な零細会社は、お客様と距離感が近く日頃から身内みたいに一体なので、急な運行が入りツアーが連続してしまいそうな場合は、その旨を謝って伝えればツアー日を前日にずらしても誰も文句は言わないし、疲れてなくても顔色悪いとお客様に過剰に心配されて休憩を促されたり、旅行後に栄養のあるもの食べろとお食事を作って持ってきてくれたり・・

 

今日は突然初めて来社されたお客様から旅行の相談を受け、それなら他者のパッケージツアーが安いし楽しそうだよ・・私は今忙しくて対応難しいので・・と勧めたら、噂通り商売っ気ないですね・・ぜひ一度都合がついたら当社のバスツアーに参加したいと言われてしまった。

 

私を含めた当社の社員はお客様と両親以上に普段から接するので、込み入った人生相談も人生の大先輩であるお客様とすることが多いです。だから、嘘なんかつく必要がない(忙しい時に仮に疲れてないと言うと怒られたりする。嘘つけ!と笑)ので、私の旅行が連続してきて、OO様私ちょっと最近・・と切り出したら、忙しいなら他のメンバーには私から伝えるから日程変更しようね・・と。ほんとうに皆様のおかげで当社は存在できてますよ。

 

普段からバスはガラ空きなのに仕事を断る会社で申し訳ありませんが、安全運行の為に普段からランニングしたり食生活に気を使ったり社員一同皆頑張っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。