さて、最近あんも面白いことをしてくれずネタが切れてきたので、

以前何名かの方にリクエストいただいた、

スペイン、マドリー旅行記飛行機をアップしようかと思います。

(「別にいらんで」という声も聞こえそうですが・・・)


1999年12月年の暮れもせまった年末のある日(何日だったか忘れた)、

2週間分の荷物とお世話になる先へのお土産を、

バカでかいスーツケースに詰め込んで、

早朝の滋賀を友達Aちゃん・Bちゃん・私の女子3人が、

スペインはマドリーで新年を迎えるため、

関西国際空港へ向かった。

まずは関西国際空港からイギリスはロンドンヒースロー空港へ。

出発前、現地マドリーの方から、


「今はサファリパークか、思うくらい治安悪いから空港まで迎えにいくけど、

空港で私に出会うまで絶対に気抜かんといてな。」


と何度も念押しされていたが、私の心配は

「3人ともヒースローで乗り換え初めてやし、

ちゃんと乗り換えできるやろか?

まぁでも4時間あるしなぁ。大丈夫やろ。」

と今回の旅最大の難点であろうロンドでの乗り換えを心配していた。


関空のJALのチェックインカウンターで手続きを済ませ、

手荷物を預けていざマドリー、バラハス空港へ・・・

座席はもちろんエコノミーだったが、

当時にはまだ少なかった(と思う)モニターが各座席についており、

ゲームしながら、映画みながら快適な空の旅。

チケットを手配してくださった現地の方が、

「飛行機の中ではゆっくりしたいやろうから・・・」

と座席を3人お互いの姿が見える離れた席を確保していてくれた。

「やったー、ロンドンまでゲーム三昧や!」と思いつつ、

機内食を食べ少ししたら睡魔が襲ってきたので少し寝ることに・・・


以外にもぐっすり眠っていたようだ。

2回目の機内食で起こされ食事をするとまた眠くなった。

ゲームをしながら、また眠ってしまったようだった。

そして次に目が覚めると、

ロンドン・ヒースロー空港に着陸する機内のざわめきの中だった。


実質飛行機に乗っていたのは11時間ほど、

しかしわたしの感覚では1時間半ほどだった。

『どんだけ寝てんねん』自ら自分につっこんだ。


さぁヒースロー空港に到着してしまった。

入国審査を無事通過し、

まずはターミナル3からターミナル1へ移動・・・

めっちゃでかいヒースロー空港、ターミナル移動の際バス移動しなくてはならない。

『まずはバス停へ移動や』

と気合を入れたその時、

友達のAちゃんが、


「この人も同じターミナルでイタリアに行くんやって。

一緒に行こう!」


中年のご婦人を連れてきた。

おぉ、それはこころ強いぞ!と思った瞬間ご婦人が、


「私初めての乗り換えなんです。

英語できないので助かりました。」


なんですと?

まじかよ?

まず聞いてみよう・・・


「次の飛行機まで何時間ありますか?」


「3時間なんです。不安で・・・」


これは結構なプレッシャーやぞ!

4時間あったら空港の人に聞きながらいったらええか。

などとのんきに思ってたけど3時間かぁ。

迷ってたらすぐに過ぎてしまうぞ!


「では行きましょうか。」

と空港地図を広げながら移動・・・

思った通りさっぱりわからん。

まずは一人目の空港職員の方に


”How Can I get to the tarminal1 from here?”


と聞いてみた。

するともうひとりの友人Bちゃんが相槌打ちながら真剣に聞いている。

『よかったぁBちゃん英語わかるんや~。』


”Thank You!”

とBちゃんの声が聞こえたところで、


「ほな行こうか。のぶちどっちに行くの?」


えっ?

なんて?


「Bちゃん、聞いてたんちゃうの?」


「え、わたし英語わからんで」とBちゃん



まじかよ?

真剣に相槌打ってたやん。

あれ適当やったんか!

ここで悟った。

頼れるのは自分だけだと・・・


「しょうがない、今の人にはもう一回聞かれへんから、

他の人に聞いてみよう。」

こういうとき、見栄っ張りな自分が嫌になるが性格なのでしかたない。

ここで考えた。

『英語全然わからんけど、困ってる』を真剣につたえやなあかんなぁ。

そうやこうしよう!


飛行機のチケットを見せて、

”Excuse me, I want to go here”

相手の説明が早くて聞き取れない。

”More slowly,Please。”

をいろんな人に何度も繰り返しやっとターミナル1に行くバス停に到着。

所要時間1時間くらい・・・


バスの運転手さんに

”Can I get to taminal1, OK?”

と再確認、

”Yes”

と返ってきた。

ほっとした。

冷静に考えると20分ほどで移動できる距離だった。


そしてバスでターミナル1に無事到着。

イタリアに行かれるご婦人と別れて、

マドリー行きの搭乗口へ・・・

英語のインフォメーションが聞き取れない私達一行にとって

頼りは搭乗案内のモニターと空港職員さんとの

さいってー限のめちゃくちゃな英会話のみ。

ここでまた不安が襲った。


「搭乗口も出発時間も変わってる・・・」

再度、空港職員さんに確認する。


「モニター通りに待ってれば、大丈夫だ。

また変わったら、教えてあげるからここにいなさい。

君たちは無事スペインに着けるよ」

みたいなことをもんのすごいゆっくりの英語で伝えてくれた。


そして搭乗時間、空港職員さんに

”Thank you so much.

I was glad to have met you”

と大げさなわけのわからないお礼を言って

ブリティッシュエアウェイズの飛行機に乗り込んだ。


時刻は18:00くらいだっただろうか・・・

3時間後には無事マドリーに着く。

その間機内で入国審査の書類に記入しなければならない。

が、当然すべて英語とスペイン語

こうなったら恥も外聞もない。

ひとり見つけた日本人に聞きまくった。


Aちゃんスペイン2回目やのになんで覚えてないねん・・・


そうなのだ。

Aちゃんはロンドンでの乗り換えは初めてだが、

スペインは2回目。

しかし前回やったはずの手続きはきれいさっぱり忘れていたのだった。

実はAちゃん、「Aちゃん」と気軽に呼んでいるが私の母と同い年。

忘れていてもしょうがないのである・・・


1時間半ほど経過したとき、

飛行機が下降しはじめた?

「あれおかしいやん?3時間やろ?なんで?」

ちょっと慌てたところにアナウンスが・・・


「当機はまもなくマドリーはバラハス空港に到着します。」

的なもちろん英語のアナウンス。

なんやチケット時間、間違えてるやーん!

どういうことやんねん。

めっちゃびびったやんかぁ。

飛行機落ちるんか思ったわ!

とひとりで怒りくるっていた。


だがロンドンとマドリーの間には時差が1時間発生する。

マドリーの方が1時間ロンドンより早いのである。

それを後ほど現地で教えてもらった私はあほ丸出しだった。


そしてマドリーの空港に到着、

入国審査を無事終わり、到着ロビーで、

これからお世話になるペンションの方と無事会うことができた。

この時点で私は相当疲れていた・・・


つづく




移動だけでこれだけの珍道中・・・

さてこのあとどうなったでしょうか?

こうご期待!(誰もしてへんわ!)

長々と読んでいただき、

ありがとうございました。感謝。