久々の更新です。
ブログ開始時から使っているタイトル 「 愚だ愚だ 」 を変えたくなってきました。
全然、グダグダできないんだもん。
忙しいんだもん。ひー。
とにかく、嬉しい限りです。
「 なにかをつくる 」
ここに、大きな劣等感がくっついてることを、最近自覚しました。
思い出した、というほうが正しいのかな。
たとえば、「 チームでなにかをつくりあげる 」
こういうことは、ありがたいことに割と結構あったんです。
だいたい、リーダーに納まっていて
予想以上にうまくいって 「 うわーい 」 って盛り上がるようなもの。
みんな、すごいね!みたいな。
でもね、なんか疎外感というか、他人事。
「 自分はつくり手じゃないから 」
学生のとき、自分でも学生時代最大の出来だと思ってた卒業設計を
提出の前日の夜ぐらいかな、
コンペで入賞経験のある大学院の先輩が様子を見に来て
床に広げた私の図面を見るなり 「ぷっ」 て笑った。
「 これ、こんなんで出す気? 」
レイアウトとか、軸とか、表現とか、収まりとか
未熟な点はもちろんいっぱいあったと思うの。
そもそも、成績は間違いなく 落ちこぼれ だったし
正直、図面ができたのも相当遅かった。
テーマから軸を取るというか、カタチにするのに苦労して
何ヶ月も模型や図面を作っては壊し、作っては壊しの連続だったから。
でも、一瞬で 「 ぷっ 」 って笑うって
そんなにひどいの?私の作品。
もう図面を破り捨てて逃げたくなった。
本当にもう、どうしていいか分からなくなって
誰もいない大学の隅で、わーわー泣きながら 「 どうしようどうしよう 」 ってつぶやいていたことを思い出す。
出さなかったら、卒業できない。
4年で卒業できないとか、中退とか、両親に申し訳ない。
ああ、でもだめなんだ。駄目なもの作ってもしょうがない。
印刷屋には○時までに持っていかなきゃ間に合わない。
模型写真はいつ上がるんだっけ。
でも、そもそも駄目なんでしょう?
みんな、いま自分の作品の仕上げでいっぱいいっぱい。
泣きながら戻ったら、大変。みんな心配しちゃうし、迷惑がかかる。
逃げ帰る、冷静に作業場に戻るか。
私には何が出来るの?どうすればいいの?
それ以前にも、図面や提出物を
あたまでっかちな教授に破られたり、捨てられたこともあって
「 ああ、私、だめなんだ 」 となんとなく思ってた。
プロから見たら、捨てられるものなんだ、と。
それが一気に吹き上がっちゃったのね。
ゼミの教授は、すごく評価してくれていたのに。
結局、
「 だめでもいいから、とりあえず出そう 」
できる限りの手を入れて、無事卒業はできました。
そこそこの評価も、もらえたの。
もう少しで入賞だったんだよ、惜しかったね、
いい作品だったねって教授にこっそり教えてもらった。
破かなくて よかったの。本当に。
ああ、けっこう出てくるもんだな。
書いててびっくり。
で
1つね
つくったの。3人で。一緒に。
11日間、バタバタとありえないスピードで
各々、仕事とかいろいろかかえてるのに
夜中に打ち合わせを繰り返して
でも、できたの。できちゃった。
「 3時のおやつに 」 なんて
夜中の3時に完成版が送られてきて、シェア。
ああ、そうだ。つくるって、これだ。こういうことだ。
涙ボロボロ(笑)
もう、テンション上がりすぎて
これが始まりなのに、ここからいろいろつくっていくのに
「 もう、悔いはない 」 みたいな気持ちになっちゃって
「 これ、墓にもっていくリストに入れる 」 とか思っちゃって
なぜかもう、終わる気満々。
「ありがとう、みんな、さようなら 」 って言っちゃいそうな勢い(笑)。
幸せすぎると、最上級のところで終わりにしたくなるんだな、きっと。
で
「 これ、まだ前座ぐらいな感じでしょ?これからやるんでしょ?」 って突っ込まれて
あれ、そうだっけ?と我に帰る有様。
なんていうか、そのぐらいの衝撃だったの。
もはや、感動というより、衝撃。
つくり手として参加できて嬉しい
みんなと一緒につくれたことが嬉しい
「 つくること 」って、こんなにハッピーなんだって思い出した。
もちろん、一緒にやった人たちとの繋がり方というか、気持ちとか、目指す方向とか
そういうのもあるんだろうけど
とっても幸せ。
そして、共有できる人がいるというのもとても幸せ。
だいたい、みんなプロなんだもん。
絶対一人じゃ出来ないことばっかりなんだもん。
でもみんな、がんばったんだよね。
うん、私もがんばった(笑)
すごいな。本当に。
うわーい。