BLCD 『ある小説家のノロケ話』感想 | 半腐女ry生活?

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(と言いつつ、中身はドラマCDの感想ばかり・・・w)

ある小説家のノロケ話/インディーズレーベル
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BLCD「ある小説家のノロケ話」を聴きました。
2014年12月26日発売 原作:田中ボール
出演 増田俊樹 野島裕史 寺島拓篤 羽多野渉 鈴木裕斗 他


人気モデルの鳴神隼人は、ひょんな事から小説家の蒼井偲と出逢う。一見もの静かで儚げに見える偲だが、どこか冷めた印象のある彼に、次第に興味を持ち始める隼人。ある日、「抱 いてみたい」とうっかり口を滑らせてしまい…?
「叶先生のすべて」の叶・日高も登場!2人がメインの番外編もたっぷり収録!!


鳴神隼人(CV.増田俊樹)
モデル兼俳優の芸能人。俺様な性格だが、冷静に物事を捉える理知的な面もある。
蒼井偲(CV.野島裕史)
売れっ子恋愛小説家。あらゆることに執着せず、ふわふわとしていて掴みどころがない。
叶歩稀(CV.寺島拓篤)
小説家。ネガティブ思考で情緒不安定だが、メガネをかけると仕事モードになる。
日高唯人(CV.羽多野渉)
叶の担当編集。穏やかで人当たりのいい青年だが、ちょっと変 態。叶先生と付き合っている。


増田俊樹(鳴神隼人)×野島裕史(蒼井偲)
羽多野渉(日高唯人)×寺島拓篤(叶歩稀)



「叶先生のすべて」 の感想はタイトルクリックでどうぞ。



※長文です。前半は少し厳しめの感想になっていますので苦手な方は回れ右してください。
ある程度のネタバレにご注意ください。



ある小説家~は約48分半、叶先生の番外編は約23分半収録されています。その他に番外編が約5分半。



私個人の感想ですが、ふわっ花kumo+.とお聴きになるとお楽しみいただけるのではないかと思います。
上手いこと言葉や行動で表すことのできない鳴神の感情の燻らせ方や、蒼井の存在感と裕史さんのお芝居の感じからもそう捉えました。
これから色々突っ込んだことを書いていきますが、最初から感想を書こうと決めてご説明できるようにを考えながら聴いたため起承転結を考えすぎたかもしれません。すると結果このようになりますあせる



叶先生の方は本作の番外編でも内容がわかりやすくキャラも立っていて聴きやすかったのですが、ある小説家~の方はなんだかよくわからないところがありました。原作通りなのですよね?大切なエピソードを抜いているということはありませんよね?
だとしたら、主人公たちは随分ポエミーな生き方をしているのだなと。


まず出会いですが、鳴神が混雑したカフェコーヒーで席が空かず苛々している様子を見て蒼井は店を出て行き席を譲る形になった。蒼井の姿を目で追っていたら彼が事故に遭い救急車に友人と偽って同乗する。
確かにひょんなことから・・・ですよね。
多分原作で見ればお洒落な空気などあるのでしょうが(私の妄想としてはフランス映画フィルムのような感じ)、音にすると心情も場面も転換が急であまり上手く収まっていません。
憶測するに引き寄せられるオーラなり何なりがあり、考えるより先に体が動いてしまう運命的な出会いだったのでしょう。が、それを鳴神のモノローグで状況説明されても伝わってきにくいです。


俳優として人気が出てきているけれど本当の自分を見てもらえないと沸々とした思いを燻らせている鳴神。
母親が亡くなっても涙ひとつ出なくて(親の離婚、母の看病、大学中退など色々事情があっての結果です)、人を愛せない自分は人でなしだと諦めている蒼井。
そういう部分を丁寧にモノローグにしていて、キャラの根幹になる性格や考え方が大きく扱われているように受け取りました。
なので、先ほど伝わってきにくいと書きましたが効果的な面もありはします。
人によっては2人の短い台詞や1行のモノローグに共感できる言葉が含まれていることでしょう。また、―偲、お前の最大の幸福は、この俺を選んだことだ。そうお前に言わせるにはどうしたらいい―など個人的にはこっぱずかしくなるような(/(エ)\)若さあふれる情熱的な言葉も見受けられました。
ところが、その丁寧さを生かしきれず終わった感もあり、だから一体なんだったのかと。
導入の設定やキャラ付けを詰め込んでいた序盤と比較すると2人が出会い気持ちが変わっていく部分の説明はおざなり・・・という感じでしょうか。
―どんどん何者かわからなくなる俺も、偲といると心地いい。それは偲が、すべてを俺の為にと振る舞ってくれるからだ―
―偲に優しくしたい。思えば俺は、いつも自分のことばかりで、あまり誰かに優しくしたことなんかねえ―
こういう気持ちが積もっていき癒されて惹かれているという理解でOKでしょうか。


もっとわからないのは蒼井は鳴神をいつどう好きになっていたのかということです。
次に付き合う時は絶対に相手の為に泣ける人になりたいと願っていますがそうなれずいつもどこか他人事なのですよね。呼べば飛んできますが鳴神に住所すら教えていませんでした。が、酔ってビール解放された時初めて甘い本音がたくさん出てきます。
ん?つまり、素直に甘えられなかっただけで人を愛せないわけではなかったということでしょうか。
蒼井の家庭環境は複雑で、弱さを見せず一人で抱え込んで平気な振りをしていたけれどようやく打ち明けられる相手に出会えたということでしょうか。
そうだとすればようやくそれなりに納得がいくのですが、人でなし~という部分の方が強調されていて一番言いたいことが何なのか・・・わからないわけではありませんが個人的には一見してわかりづらいです。
鳴神が特別優しくてたくさん愛情を注いでくれたので好きになったのでしょうけれど、ならばその辺の気持ちが変わっていくシーンももっとじっくり聴きたかったですビックリマーク



鳴神@増田さん
絡みのある作品での主演は初めてだと思いますが、無難に演じてくださっていたのではないでしょうか。
最初に書きました通りふわっとした作品なのでその空気を壊さないような、力はこもっているけれどどことなく画面が遠いような感じがしました。あまり説明が良くありませんね・・・。増田さんのお声は軽やかで重みはないように感じるのですが、それが人気上昇中のイケメン俳優という設定とよく馴染んでいたと思いますキラキラ。軽いと言っても決して軽薄なイメージは無く、キャラクターがもどかしくなっている様子なんかはすごく伝わってくるのです。それが作品にかかっている靄と調和し聞こえるという感じです。
滑舌やイントネーションにまだ少し拙さはありましたが、作品との一体感は出ていたのではないかな~と。
蒼井を好きになっていくにつれて、彼から感じ取れる気持ちとの温度差にやきもきしたり、相手についても自分の持つ感情の名前についても知っていこうとしても知らないことが多くてわけがわからなくなってイラついたり。振り回されている姿を眺めるのも作品の辿り方としてひとつお楽しみいただけるのではないでしょうか。


蒼井@裕史さん
裕史さん特有のほわっとしてお花畑が舞っているのに近づくとむわっとした色気が垂れこめているというお芝居を堪能できました!
近くに寄ったらいい香りしそう(*´∇`*)。それで気づけば吸い寄せられていそう!包んであげたいし包まれもしたいような感じのふわっと感がありますガーデン♪
常に鳴神一筋でなんでもしてくれて付き合っているのは間違いないのですが、しかし鳴神が愛されているな~!という実感が沸いてこないのもまた事実です。一体誰を対象にして優しいのかよくわからなくて、時々本当に鳴神を見ているのだろうか、鳴神の形をした人形とすり替えても同じように笑顔を注いでいるかもしれないと不安になるのです。ちょっと言い過ぎなのかもしれませんが、でもそんな感じがします。

決して偽ったり上辺で接しているのではなく、やり方がよくわかっていないという感じでしょうか。後に感情について諦めに近い気持ちを抱いていることが判明するので、ちぐはぐの正体にも納得いきました。



絡みのシーンは、そもそもこの作品での描写がさらっとしていて、いつの間にか肌を重ねて、モノローグの後ろで求めあっている声が聞こえて、もうピロートーク!?というような・・・Hを楽しみにしていると肩透かしを食らうかもしれませんショック!
受けの裕史さんが引っ張っていらして、鳴神は男性との経験は初めてでしたでしょうし、そう考えると魔性の色気のある人に心奪われて夢中になってガムシャラに求める若い男の人っぽさが出ていたのかなと。
もっと増田さんの攻めのお芝居をじっくり聴きたかったのですが、また次の機会になりそうです。






ここからは叶先生のお話を。

番外編が2本収録されていて、どちらも2人の恋人同士になってからの犬も食わないようなイチャイチャ時々ネガティブな日々が描かれています^w^



1話目は叶が日高の家に行ってみたいと言うと断られてしまいます。叶は浮気か!?とネガティブに考え始め家に押しかけると・・・


私は叶が日高の家に入って飲み物を持ってくるよう仕向け部屋から追い出すと・・・というこちらのシーンが好きです。
「はぁ。よしっ!…で、出て来い!いるんだろ!いるのはわかってるんだぞ」
―ベッドの下にもいない。はぁ…。浮気調査!なんて心臓に悪いんだ!死ぬ!―
「…クローゼット」
―本当にあの禁断の扉を開けてしまうのか。もし!ものすごい美少年なんかが隠れてたりしたら!容姿端麗で若くてしかも性格のいい日高の本妻がいたりしたら!…隠れていた美少年に『おじさん、だれ?』なんて言われたりしたら!…―
「ああー!こわいーーー!!!それでも……!」

「日高は俺と付き合ってるんだからなぁ!!!」
クローゼットの扉を開けるとそこには・・・
「なんだこれ…」


何が起きたのかはお聴きいただくとして、寺島さんの一人芝居がテンポ良くて歌うように聴きました!

あいっかわらず叶は悪い方へ悪い方へ妄想しすぎで(その妄想力によって小説も良いものが書けるのでしょう!)、ここまでくるとネガティブ装った芸人かと(笑)。でも、私も結構悪い方へ物事を考えてしまうので、少し共感してしまいました(^^;。
個人的には「こわいーーー!」という叫びが好きです!ここに限らず「俺は、最低だーっ!」「絶版か!?」など結構高めにわー!って言うのがかわいらしくて(*´∇`*)。熱血キャラを演じていらっしゃる時の名残もありつつ一、二段階柔らかめなので耳への届き方が全然違います。これは寺島さんにしか出せない味ですね♪
「うわああああ!何勝手に開けてるんですかーーー!!!」
日高のわー!にはうわー!で返すハイテンションさも好きです!2人を見てるとついつい笑っちゃいますね^^。
あと、日高の本妻というのは男の設定なのですね。いや、あの日高が叶以上に好きな男性を見つけるのは無理じゃないですかねー。叶が思っているよりずっと・・・彼は危険なくらい溺愛していますよはあと
「叶先生…覚悟、とかできてますか?俺の家、ですよ。俺がいつか、先生に、使いたかったもの、とか。色々あるんですよぉ?あと、着せたかった服、セーラとかナースとか」
声は甘ったるいのですがなんとなくハアハア感が隠せていないような・・・やっぱり変☆態だ!叶先生逃げてー!\(^0^)/
絡みは短めですが1度あります。照れている叶が可愛いですよ!ラブラブ



2話目は日高のバッグに指輪のケースが入っているのを見て自分へのプレゼントだと舞い上がった叶はいつ渡してくれるのかと毎日待ちますがいつになってもその兆候はなく・・・


こちらで好きなのは叶がボロボロになりながら新作を書き上げるところですね。
「ひゃはははは!」とか完全おかしくなってしまってますよー( ̄Д ̄;)。目の下に濃いクマができていそうなぶっ飛び方を・・・気が触れたのかと。と思いつつ面白いシーンなのでまた笑ってしまいました(笑)。
あと日高のパンツ連呼!!!
「パンツに~履こうと思ったら~とか、パンツをプレゼントして~とか~パンツだと思って食べたら~とか」
「何をしてるんだお前は。パンツから離れろ。あとパンツは食べ物じゃねぇ」
この冷静な叶もいいですよね~wというか、ほんとに日高ってなんなんだwパンツ好きすぎてウケました^w^
ある小説家~の2人もここまではいかなくても(というかこうなったらそれはそれで趣旨変わってくるのであれですが(^^;)甘い後日談をもっと聴きたいですねドキドキ(><)




巻末キャストコメントは約1分51秒。特典CDは約15分16秒。どちらも4人全員参加です。
ありあまるエネルギーを抑えて抑えて・・・(by 裕史さん)
うん。ですよねー。
もっとパンツを食べたかった(by 羽多野さん)
落ち着いて!(笑)
トークテーマは「仕事に関係するものでこだわっているものやずっと使い続けているものはある?こだわりポイントも教えて!」「見た目と違うと言われること、最初の印象と違うと言われることある?」「これがあれば何でも頑張れるというものはある?」
無い!無い!という短い回答が続く中、羽多野さんはかなりジンクスがあるようです。あ!ボールペンは私もジェッ○ストリーム!(笑)
羽多野さんはもっと爽やかな人だと思っていましたと言われるそうです。確かに羽多野さんのお顔を初めて拝見した時はそう思いましたさ。今は数々のお話から違うなこれはと納得していますが(笑)。それにしても家から一歩も出したくないくらいに束縛したいってすごいですね\(゜□゜)/。愛が重いぜっ。「まがった性格を隠さず言うところが大好き!」(by 裕史さん)それもわかるw
寺島さんは楽器やってそう!パソコン詳しそう!料理してそう!部屋綺麗そう!
全部違うそうです。これもわかる!!!そう見えますもの!
増田さんは休みの日にはベッドの上でパソコンやってDVDをご覧になっているそう。わざわざノートPCを頭上に固定しているそうですよ!それどんな道具ですか!?私も欲しい!でも、増田さんは爽やかだから様になりそうですけれど、私がそれやったら本当にダメダメ生活で終わりそうなのでやっぱり座って使うことにします。
愛称で呼び合ったり(増田さんが“まっすーだ”とか“だーます”とか呼ばれていましたよ!)、羽多野さんと寺島さんは日頃から仲良さそうだったり、裕史さんが全体をまとめていたり、結構普段が垣間見える色んなお話が聴けました^^
このトークCDは2014年発売CDのフリトで一番好きでした♪