先日の日記にも書いたとおり、買ったばかりの服の大きなビーズがぼろぼろ取れてきて、交換又は返品しなきゃ、と思っていたところ、中国人の同僚から驚愕の言葉が。


「交換できるかなー、返品は絶対できないけど、交換も難しいかも」


ええ!!
だって、明らかに不良品じゃん。
買ったばかりの服、しかも中国ではかなり高額なのに、交換もできないって?


中国では、売り買いの取引ではその現状での取引であって、保証書などがついていない限り、その商品がその後壊れようが使用不可になろうが、知ったこっちゃない。
っていうのが基本的な考え方っぽいんですよね。

(違ってたらごめんなさい)


でも逆に、通常日本では交換不可な使用済みのものでも、交渉次第で交換できたりするらしいです。


つまりすべては「交渉」


中国に私より長くいる日本人の同僚に一緒についていってもらい、例の服を交換又は返品する交渉へ。
とりあえず返品から交渉に入ってみる。
以下、私ではなく同僚の交渉です(中国語がわからないのでほぼ想像です)。


「この服のね、ビーズ取れてきたのよ」

「あらあら」

「だから返品したいの」

「いや、返品は無理です。」

「だってねー、買ったばっかりなんだよ。ここもここも取れかかってる。不良品じゃん」

「これはね、手作業で作ったものだから仕方ないんです。じゃあ、縫い直して補強してあげるね。」
(針と糸を持ち出し、縫い直し始める。)


「返金してくれなきゃやだやだー。」

「もう、だだこねてもダメです。あはは。」
みんな集まって「無理無理ーあはは。」

いや、あははじゃないし、って日本なら確実に怒りの頂点ですが、相手を怒らせたらダメらしい。
こんな感じでことが進み、結局、返金は不可なので別ものもに交換してもらいました。

お店の人も、不良品売っちゃってすみません。なんて気持ちはかけらもなく、わがまま聞いてあげたよ、っていうくらいの姿勢でした。


店を出てから同僚がつぶやきました。

「返金してくれなきゃやだやだーってだだをこね続けたら、返金できたことあったんですよね。」

さらに

「中国でうまく交渉したかったら、相手怒らせちゃだめです。仲良くなって温和な雰囲気でことを進まないと、向こうも譲歩しない。怒らせると、絶対無理っていう姿勢になっちゃいますよ」


うーーん、日本とは全く逆ですよね!
CAだったころ、お客様が怒れば怒るほど、丁重に対応されてました。


文化の違いなんでしょうか。
おもしろい!
これぐらいの交渉ができる中国語ができるようになりたいなー。

ちなみに同僚は、私より10歳近く若いので、ものの2,3ヶ月で中国語会話できるようになったらしい。
若いからなのか、それとも努力の違いか・・・いや両方か?


*今回のケースは、私の私見ですので、全てのケースに当てはまるわけでないのでご了承ください。