28 Mercredi Decembre


あまりにも久しぶりにブログを書いてます・・・

何から書きたいのか良くわからないまま、パソコンに向かっている気が・・・。


これまでの訳二十日間くらいかしらん、別に何もなかったわけでもなく

LilleからミュンヘンMunichというドイツAllemagneの三番目に大きな都市に

旅行したり、Parisを再び訪れたり・・・母と姉との三人女の旅、珍道中といえばそのとおり

ですし、日本人的な旅行を久しぶりにしたので疲れて、すぐには回復できなかったんですよね。


それが、すぐにブログに出来なかった理由なのかしら・・・。

なんだか違う・・・。


毎日がたくさんの思い出にあふれているのは本当で。

書きたいことは山ほどあります。


でも、書くことが出来ない・・・。なぜかしら・・・考えてみると。


これを逆ホームシックというのか何なのか、

もうLilleにきて4ヶ月経ちました。

日本に帰る日が日に日に近づいているのを思うと哀しくなるんです。

Lilleにいるのに、ここが恋しくて仕方ないのです。

こんな思い初めてで、自分でも説明できないのですよね。


ブログを書くと一日一日がちゃんとした日付を持って過ぎていきます。

だから、それがちょっと哀しくて。書けなかったのかな・・・。


そんな気がします。


でも今日はテテと過ごしたこの数日について、ちょっと書いてみたくなりました。

私がこの街で友達に恵まれたことは何度も何度も実感するのですが、

Noelはテテと過ごしたいなと思っていました。


フランスではNoelは普通家族で過ごします。なので

もちろんテテもそうするのかなと思っていました。


テテには私よりも年上の娘さんと息子さんがいます。

さすがテテの子供だわ、と思わせるとてもきれいなお顔をしたお二人。


テテのリビングには、二人の素敵な写真がたくさんたくさん飾られてます。

パリに住む息子さんと更に南の街に住むお嬢さんは今年のNoelは帰ってこれないそうです。

ため息混じりに、


「仕方ないわ・・・。」


と話すテテ。 

テテは今日は友達のココのお店にお手伝いに行くといっていたので、思わず、

「夜はどうするの?帰ってくる?」

と尋ねました。


そうして、テテにも私の予定を尋ねられて・・・

今夜の二人の晩餐reveillonが決定しました。テテはシャンパンを貯蔵室からもってきて、

「これを冷蔵庫に冷やしましょう、寂しい二人の夜のために。今日は二人でご馳走ご馳走!」

ってにっこり。(私寂しくないよ~(*'‐'*) )


carte

シャンパンChampagne,

フォアグラFoie gras,

帆立貝Coquille Saint-Jacques,

地中海産の大型の海老gambas.

ブッシュドノエルBuche de Noel


こうして、25日Noelを迎えて。次の日。26日はテテの誕生日です。


テテにどうしても喜んで欲しくて、Lilleを一日中歩き回ってプレゼント選んで・・・

母上に頼んで持ってきてもらっていた日本のお土産もきれいに包み・・・

メッセージを必死で作成し・・・ 

テーブルの上にこっそり用意した26日の朝4時ごろ。


26日の朝一番、テテの笑顔とキスbiseがとてもうれしかった。


でも、26日の夜、テテは物憂げに、哀しそうでした。

なぜかと言うと、テテは恋をしているから。

テテはずっと恋人からの電話を待っていました・・・。

テテは60を過ぎていますが、すごくかわいくて、おしゃまで、おしゃれで、

はじめ40前かしら、半ばかしらと全く年齢を間違えていたくらい。

とてもきれいなのです。


それは恋をしているからかもしれない。

私もテテみたいにいつまでも恋をしてきらきらの笑顔でいたいなと思ったほど。


でも、テテが哀しそうに、彼は私のことを好きじゃないのね、と私に話すのが

すごく切なくて・・・。

彼には奥さんがいる。だから仕方ない。

「C'est la vie...」


私はそんなに真剣に人を好きになったことが久しくなくて、最初は

そんな風に彼の事を話すテテに、本当に彼が好きなんだね、

うらやましいくらいだよ。と言っていたけれど。


27日の夜、「本当に哀しい」と言葉にするテテに、なかなか声が掛けられません。

その夜もテテと一緒にご飯を食べました。

電話が鳴るたびに、彼じゃなかった・・・って。


でも、彼が電話を掛けてきて、ちょっとはにかんだ笑顔と、うれしさをちょっと

隠そうとしているテテがとてもかわいいのです。

ただ、彼の言い訳もどんなだったのか、よくわかりませんが、

その後、すぐに親友に報告して愚痴りもしてる(多分そんな感じだったから)テテ。

今年はもう彼には会うことはないといっていたテテ。


今日一日もちょっと元気なかったな。

テテの恋心。

うらやましいくらいだけど、一緒に切なくなって、やっぱり恋するのは

疲れちゃうのね。なんて思ってしまった。


でも、やめようと思ってとめられるものじゃない。


C'est la vie...」


テテが私に教えてくれた言葉。


「la coeur a ses raisons que la raison ne connait pas」