2月24日に小出郷文化会館にて行われた、狂言師・野村万蔵さん、ウッチャンナンチャンの南原清隆さんによる舞台『現代狂言Ⅶ』を観てきました。
現代狂言とは、日本の昔からあるお笑い=狂言を、現代のコントと融合させてみたらどうなるか?!というコンセプトのもと創られたものです。
もうね~、一年近く前に市の広報でこの公演を知って、それからずっと楽しみにしてたんですよ。
だってこんな田舎にナンチャン来るのよ!
行くしかないでしょ!
公演当日は最悪の大雪の日でしたが、お客さんも結構入ってました。2階席はもともとチケット販売していなかったのかガラガラだったけど、1階席はほぼ満員。
演目は2部構成でした。
1部目はナンチャンの挨拶から。実物のナンチャンはピシッと姿勢がよく全体的に華奢な印象でした。
そのあとお笑いコンビ、エネルギーとやすせなすによる狂言コント。
小学生が社会見学で狂言を見学に来るという設定で、狂言の始まり、狂言独特の感情や動物の表現の仕方などをコントの中でわかりやすく説明してくれ、笑いもしっかりとってました。
エネルギーの平子さんが狂言師役だったんですが、その巧さにビックリしました。
声の強弱や使い方が本当の狂言師の方のようでしたし、声質も良くとおる声で、おぉっ!!っと反応してしまいました。
楽しく狂言を学べたあとは、野村万蔵さんとナンチャンによる『舟ふな(ふねふな)』という演目を伝統的な狂言で。
ざっくりしたあらすじは、万蔵さん演じる主人と、ナンチャン演じる太郎冠者が旅の途中に大きな川があり、それを渡るために主人が「舟(ふね)で渡ろう」というと太郎冠者が「ご主人様、あれは舟(ふね)ではなく舟(ふな)というのですよ」という。
主人「いいや、あれは舟(ふね)だ」
太郎「いいえ、舟(ふな)着場というように、あれは舟(ふな)です」
という押し問答を繰り返すというお話。
伝統的な狂言では、言葉もいまとは全く違うので話の内容が理解できるかな~と思いましたが、最初の挨拶のときに、ナンチャンがあらすじを話してくれていたので大丈夫でした。
けっこうコミカルな動きがあったりして、狂言に今のコントやお笑いの要素がふくまれているというのが、よく分かりました。
ここで休憩をはさんで2部へ。