今日のレッスンを含めて 試験前までにあと5回しかレッスンできない・・・

課題曲
バッハ:1巻BMajor
ベートーベン:変奏曲Op.34
ショパン:バラ3
プロコ:ソナタ3番

プロコフィエフのソナタ3番・・・
最初はワタクシ的に、結構どうでもよい曲(スミマセン)でしたが 15歳君のプロコ3番が仕上がりに近づくにつれて だんだん好きになってきました
弾いている本人もL.Mus今年落ちても 来年も現代はこの曲のまま受けたい、と縁起でもないことを言っていました
バッハとベートーヴェンを違う曲にするのは言うまでもありません
バッハは絶対試験に弾くのなら1巻から!
2巻は複雑すぎます(あるいは作り方が投げやりすぎます)
ベートーヴェンですが 今の彼なら変奏曲をやるよりも ソナタ形式をしっかり把握して仕上げるお勉強のほうが必要だと思います
百歩譲って変奏曲をやるにしても エロイカをやってほしいです

で、今日のレッスンですが プロコの2楽章(中間部分)と終楽章(再現部+コーダ)を重点的にやりました
そりゃぁ、そうですよね
1楽章にあたる提示部、相当短いですから(笑)

2楽章にあたる 中間部はそのセクション自体が3部形式になっています
AーB(a-b-a)-reA+coda
と曲全体を表すと Bのaの部分が問題です
同じリズムパターンで何度もBのテーマが出てくるので 最初はとにかく印象付けるために これ以上ない美しい音色で始めるように
ここだけは「今、プロコを弾いている」ということを忘れましょう
ワタクシ個人的には 同じ繊細な音でも 硬質な音より敢えて軟質な音色を使った方がいいと思う

と伝えました(どんな音色で弾くかは彼次第ですが)
その代わりa-b-aの最後のaのときは がんがんテーマが出てくるのでプロコらしく堅く強めに・・・
左手でオクターブのテーマが出てきますが どうもメロディーには聞こえない・・・できる限りレガートでね

再現部はどうやら1か所、「ダサい」と感じているメロディーがあるらしく(ワタクシもそう感じるのですが/笑)逆にそこを特にキレイに出すように
コーダは左手だけの練習を死ぬほどやること
コードばかりでもテナーにメロディーが来ているところは ちゃんと目立たせるように
ただし、コードのテナーだけを目立たせるのは至難の業なので とりあえずそのコードはアクセント付きで弾くことに・・・
スビトピアニッシモは大げさなくらいに違いを目立たせて

最後の最後でパワーが足りない感じです
メロディーの1部分になる 右手8分音符「ふぁみ」「どし」などは123の指を全て固めて全部それで叩く!!
そのあとの3連符たちも全部アクセントが付いているように
ペダルは浅く短く さっさと潔く切る!
最後の音は捨て去るように弾くくらいでOK
とかなり乱暴なことを言うと なんだかいやそ~な顔をされました

ちっ、変なところで正統派なんだから・・・

ところで正統派に仕上げて欲しいバッハですが
今日は細かい突っ込みを。。。
プレリュードはもっと左手を聞きながら弾く、シークエンス(ゼクエンツ)でテンポが速くならないこと、くらいです
問題はフーガ
フーガの53~56小節目のテナーのサブジェクト!!
ここだけをいやと言うほど弾かせました
サブジェクトだけ→
バス+テナー→
バス+テナー+アルト→
全声部
という順でこの4小節をしつこくやりましたが バス・テナー・アルト の3声部を弾かせたときだけ めっちゃ下手!!!
あまりの下手さに 思わずテナー+アルトだけの宿題も課してしまいました
このフーガ、本当に意地悪だわ・・・

バラ3、冒頭の2ページだけはどんなに時間がなくても 毎日弾くこと
自分でどう歌いたいのかがはっきりと固まっていないように聞こえます

ベートーヴェン、こちらは逆に最後の第6変奏曲とコーダだけは毎日弾くこと
単にここだけ下手です(笑)

今週はプロコの練習を重点的にやっていたらしく それなりにはなっていました
ただ、課題曲全曲を通して弾いたときに プロコのための体力が残っているか、という点が心配です
演奏順は受験者が勝手に決めて良いのですが やはり時代順に弾くのが妥当ですよね~
体力や演奏への入りやすさや集中力の保持、という観点だけで言えば
ショパン→バッハ→ベートーヴェン→プロコかな、とは思いますが
。。。なんか変なオーダーだ。。。