Figoくん3歳の端午の節句のお祝いは、お友達キッズと集まって賑やかにお祝い
今回の子供主人公シリーズの工作は参加ボーイズの顔写真使った金太郎軍団
ママ達、パパ達お手製のお料理やお菓子を持ち寄った豪華なお料理~
母ちゃんは、お祝いということなのでお赤飯を炊きました
大好きなお赤飯を自分で炊けるようになるなんて・・・うぅぅ嬉しい
子供たちはお庭で駆けずり回り、大人達は、その隙に美味しいお料理と楽しいお喋りで盛り上がったのでした
(パパちゃん達が子供達の面倒を見てくれていたことに感謝感謝)
こうして、子供達を集めて季節の行事のお祝いをするのも、きっと
日本の家族と離れて海外に住んでいて、同じ境遇のお友達が家族のような関わりを持ってくれる環境であることと、
自分たちで機会を作らないと日本の季節行事を味わうことは出来ない環境に居るからこそ
おかげで子供も大人も一緒に楽しめる時間を作れるということは大変有難いです
さて、端午の節句前日の5月4日、この日はオランダでは戦没者追悼記念日となっていて、毎年、ダム広場で追悼式典が執り行われ、20時の鐘が鳴ると2分間の黙祷
この2分間は、各家庭ももちろん、公共交通機関もレストランでの給仕も全てストップされ、オランダ全土が祈りの沈黙に包まれます
我家もおふたりさんと3人で式典のライブ映像を観ながら20時の鐘と共に2分間の黙祷をいたしました
「この2分は戦争で死んでしまった人たちへのお祈りの時間だから静かにしましょうね。」
そう話すと、おふたりさんも理解はし切れていないもののライブから流れる式典会場に集まった何千人もの人たちから感じる雰囲気から「何か」を察したようで静かにしていました
黙祷後、Cocoさんからの質問攻め・・・
なんで戦争をしなければならなかったの?
誰が悪かったの?
どうして人を殺したりしちゃうの?
そんなたくさんの人が死んじゃったのに、なんでオランダにはまだこんなに沢山の人が住んでるの?
また戦争は始まるの?
子供にも分かり易いように説明するのって難しい・・・
世界には色んな国があって、国が違う人はそれぞれ考え方も違っていて、考えの違いから、「僕が一番だ!いや、僕だ!」って、喧嘩しちゃうこともあるんだ
それから暴力によって、他の国の人たちが自分の国の言うことを聞くようにしてやろう!っていう人たちもいるんだ
だけど、どんな理由があっても喧嘩をして人を傷つけて殺してしまうっていうことはよくないことなんだ
オランダ人もたくさん殺されて、喧嘩をしていた相手の国の人もたくさん死んでしまった人がいて……、たくさん悲しい思いをした人たちがいたんだよ
だからね、今日はお祈りをして、死んでしまった人たちに「ごめんなさい。もう、悲しい思いをする戦争はしないよ。天国でゆっくり(安らかに)お休みしてね。」って伝える日なんだよ。
そして、皆で「もう戦争はしないね。」って、一緒に考える日なんだよ。
でもね、他の国では戦争をしている国があって、そういう国ではCocoとFigoと同じくらい小さい子供たちが「怖いよー。」って、逃げていたり、食べ物が食べれないで悲しい思いをしてるんだよ。
だから、Coco達は食べれることを当たり前と思わないで、楽しく過ごせる毎日に「ありがとう。」って、思って、毎日を大事に過ごしていこうね。
っと、このお話を終えて、寝る支度をしていると、Cocoはどうしても話が頭から離れないようで、ずーっと戦争についての思いを巡らせている様子
しまいには、考えすぎて怖くなってしまったようで
「オランダでも戦争が始まったら、Cocoも死んじゃうの?嫌だ!」
もう、怖くて怖くて眠れなくなってしまいました・・・
オランダはウィレムアレクサンダー(王様)が守ってくれているから大丈夫!
王様の誕生日のお祝い見たでしょ?オランダの人は王様が大好きなんだよ。
王様はオランダの皆のことを大切にしてくれていて守ってくれるから、だから皆、あんなに王様のことが好きなんだよー。
というと、「そうかー。」って、ちょっと納得して安心してくれたようでした。
私はオランダ人ではなく、戦争ではオランダの敵国であった日本人
なので、あの黙祷の時間に流れる祈りの「念」の空気は複雑な気持ちも絡まって私の胸を刺すのだけれど
(中にはいまだに恨みの気持ちを拭えない方々もいるとは思うけれど)過去の戦争という歴史を国民全員でもう一度考え、同じ過ちは犯すまいと平和を祈る人々の思いが一体化して国を包むあの時間
あの時間の空気は良い意味での重みを感じるのです
国民に人気があって支持率も高いオランダの王室
オランダは、国王の誕生日、オリンピックの応援などなど、王様も国民と一緒になって一体になって国を盛り上げてくれます。
追悼記念日も盛り上げるという表現には該当しませんが、国王を中心として国が一つになる雰囲気を感じます。
そうして、国を一つにする力のある王様(前女王様も同様でした)がいらっしゃるオランダって素敵な国だなと改めて感じた日でもありました