昨日は親友と野村萬斎さんの狂言を

観に行ってきました~音譜


先行申し込みで親友がチケットを取ってくれたのが

昨年の12月だったので、

その時はずいぶん先だわーって思っていたのに、

あっという間でしたねあせる


ブログでも狂言観に行った話はちょいちょい書いているので

前回いつ行ったのか調べたら、

2010年の4月!!3年前!!!

その頃はまだ独身で実家の埼玉から東京横断して

マイカーで会場に向かうという元気っぷり。

いやはや・・・感慨深いものがあります。


私も親友も大学では日本古典文学専攻だったので、

もともと古典芸能には興味がありましたが、

その中でも萬斎さんの狂言の世界の面白さを

共感出来るのがすごく嬉しいです音譜


能や歌舞伎程肩肘張らず、そして難しい知識も

そんなに必要とせずに気楽に楽しめる狂言は、

それでいて奥が深い世界でもあるので

毎回新鮮な感動がありますキラキラ


今回も親友が前から2列目のセンターという

良席をゲットしてくれたので、

開演前の萬斎さんの楽しい解説、

演目中の演者さんの表情、しぐさを

よりじっくりと堪能する事が出来ましたヽ(*´∀`*)ノ


萬斎さんて、歳を重ねられるほどに

端正で飄々として魅力的になっていきますね!LOVE

見とれてしまいましたうさぎ


演目は2つ

「萩大名(はぎだいみょう)」

都から国元に帰国する事になった田舎大名がその道中、

部下の勧めで萩の見事な庭園を見に行くことに

なりましたが、

その庭園の主人が必ず歌を所望すると言うので

不風流な大名は躊躇します。

しかし部下がどこかで聞いた歌を教えてくれ、

それを詠んでしのげばいいか、という事で

庭園に行きいざ歌を詠む事になった時に、

部下がブロックサインで歌を教えてくれるのに

全然きちんと覚えていない上、

とんちんかんな歌を詠みだした大名の

面白おかしさを表した作品です。


狂言の世界の大名(上司)は、

とにかく部下や周りの人にイジられる事が多く、

また風流に欠ける人物として描かれる事も多いのですが、

憎めない愛すべきキャラクターです。


「棒縛(ぼうしばり)」

2人の家来が、主人が留守中に酒蔵に入りお酒を

盗み飲んでいるらしいと知り、

用事でまた留守する事になった主人はどうしようかと考えます。

家来1(太郎冠者)の両手を棒に縛り、

家来2(次郎冠者)は後ろ手に縛り、

「縛られるからには心当たりがあるはずだ」と出かけて行きます。

お酒を盗み飲んでいるという自覚がある2人は、

主人が信用ならずに自分たちをこうして縛っていくのは

最もだ、と思う反面、

やっぱり留守であるならまたお酒を飲みたいとも思います。

そして自由の効かない状態ながら、

なんとか酒蔵に入り、どうにかこうにかお酒を

飲むことに成功し、大はしゃぎしている最中に

主人が帰ってきて・・・・・・・・・・・・・・・という作品。


この作品は仮にセリフが理解出来なくても、

仕草を見ているだけで内容がおおよそ分かり

動きも面白いので海外公演でも演られると

言ってました。

狂言に出てくるキャラクターは名前が付いている人の

方が少なく、だいたい大名や地主などに使える

家来=太郎冠者、次郎冠者が頻出します。

家来1、家来2、もしくは部下A、部下Bという具合。

真面目で勤勉な家来は存在せず、

大体が上司の目を盗んで「ダメ」と言われている事に

手を出してしまう、自分の欲望に忠実で

抜け目なく、そしてお調子者のキャラクラーが多いです。


また来年の公演もあるのなら観る事が

出来たらいいなぁ~好