米国発の金融不安もあり、最近は「将来性のある業界に転職したい」というご希望をお持ちの方が増えている気がします。



私も10月3日で二児の父親になりますので、絶対につぶれない会社があったり、一定水準以上の給与を保証してもらえる業界があるとすれば、確かに魅力を感じるかもしれません。




ただ、10年前はインターネット普及に端を発した「商社不用説」が唱えられていたり、都銀各社が採用を凍結していたりしていましたので、つい最近までのメガバンク新卒大量採用、商社の隆盛を予見できていた方は少ないように思います。

また、原材料/食料高が進んでメーカーや食料品各社が苦しんでいる姿、アメリカの高度な金融工学が綻びを見せている姿など、10年前に多数の方が想像できていたでしょうか?



「将来どのような業界や企業が隆盛を極めるか」を正確に予測することは非常に難しいことだと思います。

一方で、「10年後の社会にどのような商品/サービスが必要とされるか?」や「柔軟性高い市場価値を高めるため、今何をすべきか?」を緩やかに予見することは、将来性の高い業界や会社を引き当てるよりもはるかに容易であるように思います。



後ろ向きになってしまうような時勢であるからこそ、自身のキャリアについて真剣に考える方々に対しては、社会や顧客に必要とされる商品/サービスとは何か?、何が起こっても必要とされるキャリアとはどういうものか?、ということを最大限伝えていきたいと思います。