旦那様の夏の夢 | お人形服の乙女趣味

お人形服の乙女趣味

お人形服の製作を趣味にしており、『乙女趣味』はディーラー名、このブログは活動内容と私生活を書いてます。
当方は「お人形可愛い!楽しそう!」でマッタリやってます。
ご自身の人形論以外を否定する方には不快な部分がありますので閲覧をご遠慮下さい。

旦那様が盆休みやりたかった事を大体消化できて良かったとニコニコしてたある日、夕方帰ってきた彼が私を呼ぶ。

「蝉、セミだ。まだ生きてる!」

旦那様、実は生きた蝉を見たこと無かったそうで。
子供の時虫取をしたりクワガタを飼育したりはしたらしいのですが、蝉は声を聞いても姿を見たことは無かったと。
そんな蝉が何故か我が家の前にある防火用の水路に羽を半分入れてジタバタしている。
それで私を呼んでくれたのだ。
目をキラキラさせながら「すごいなー」って言ってたのですが、そのままそこに居ると近くにカラスの巣もあるしコンクリートの上に黒とオレンジは目立ちすぎるので草むらに逃がしてやる事に。
初夏の蜂の巣退治に使う割り箸でそっとつかんで草むらへ。


もそもそと蕨を登り羽を乾かすのか、もう寿命が近いのかじっとする蝉。
ずっと見たいと言っていて、やっと見れた初めての蝉。
「できれば長生きして欲しいねぇ」と旦那様が心配そうに見守ります。
スマホで調べると松の木の樹液を吸う蝉もいるそうだし、草より高さがある木の方に移そうかという話になり再度箸を持つ旦那様。
そこへ「昆虫すごいぜ!」で蝉の回を見ていた私。
素手でカマキリ先生が掴んでいた辺りを掴んで木にぺとり。


蝉はゆっくり登っていきました。

旦那様は目を丸くして「お前…さすが田舎育ちなだけあってワイルドだな」と言いました。
実は害の無い事がはっきりしている昆虫はまぁまぁ触れるんですよね。
蜘蛛が家に出る度キャーキャー言う普段の私からは想像出来なかったんでしょうけど。
有名な昆虫は別。
カマキリ先生も言ってたよ、「昆虫に触れて生命力を感じろ」と。

旦那様の夏の憧れに出会えた夏。
嫁の猫被りが露呈した夏。
夜風はだんだん冷たくなってきて、我々はこれからどこへ向かうのでしょうね…。
でも家のなかに出た虫はやはり旦那様、お願い致しますm(_ _)m