犬の命 | オバはパチンカス

オバはパチンカス

「何もかも犠牲にしても良い」と思うほど魅力的な遊戯なんですか?


「○○(オバの飼い犬)が、もう、長くないらしい。ばあちゃんのせいだわ。死ぬ前に、○○(犬)を車にのせてくれない?あれは、車が大好きだから。」

祖母から、母に電話がかかってきた。動物病院に行くと、犬の状態が余りに悪く、手の施しようが無かったという。

従兄の住む街に旅行に行く予定だった週末。従妹が祖母の家に訪ねてきたという。祖母の誕生日が近かったため、お祝いに来たのかもしれない。

犬の散歩、お風呂を済ませた従妹は、犬の異変に気づき、

「○○(オバの飼い犬)…なんか、おかしいで。病院に連れて行かなあかんわ。」

と言い、オバと一緒に動物病院に連れて行き、検査をすると、何も処置できないほど心臓病が悪化していたという。


犬の心臓病は、1年前の夏に発覚した。その後、通院しないといけないはずなのに、祖母が、

「(動物)病院に連れていって」

と言ってもオバは、

「走り回れるほど元気だから、大丈夫」

と、もらった薬もきちんと最後まで飲ませず、「お金がかかるから」と犬の病気を放置し続けた。



薬で、一見、元気になった犬。今まで、忘れていた本能を思い出したかのような、はしゃいだ動きをするようになった。その姿から、犬が苦しい身体をずっと我慢し受け入れてきたのだと知った。

あの時、体調が良くなり、喜ぶ犬を見ているのに、なぜ、オバは、ここに至るまで放置できたのだろうか。



確かに、祖母も、餌を注意しても全く聞かない。病気の発覚直後、食事や運動を制限しないといけなくなった犬。

さすがの祖母も落ち込み、私が注意したことを聞き入れ、一時、犬の食事量を減らしたことがあった。しかし、オバが、私の病気に対する知識を否定したことで、

「それ(私が言っていること)は間違ってるらしい。○○(オバ)が食べさせていいって言ったもん」

祖母は、再び、オバに許可を得たからと餌を鱈腹食べさせるようになり、私の意見など全く聞かなくなった。

それから、体調が改善していた犬が太って行くのを目の前にして、私は祖母を注意することが出来なくなった。



この数年、オバよりオバの飼い犬の世話をしていた私。

そのため、犬を飼う最低限のケアもしないオバに怒りを覚えていた。祖母が何度聞いても、獣医に注意されたという犬のえさの与え方を教えることも無かった。

パチンコ以外にお金を使うのが苦痛なパチンコ依存症の人間は、絶対に動物を飼育すべきではない。


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「死んでも来ないって行ったのに、なんで今くるんよ!」

数日前に怒っていた祖母から、

「車に乗せて♪」

と電話。きっと、母は行く。

なんて、母は都合の良い存在なのだろう。なんて、母はお人好しで、バカなんだろう。

過去の祖母から感じてきた疑問。今の祖母から、言葉にせずとも見えてくる。


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