10月14日。祖父の命日。
私は、祖母宅の仏間に、花を生けに行った。
祖母が話しかけてきても最低限の言葉しか返せず、目を会わす事すら出来なかった。
オバが、全くお金が無いため早くに帰宅すると聞き、オバの姿を見たくはない私は、祖母に別れの言葉すら言わず、急いで祖母の家を後にした。
4ヶ月の間触られていない様子のポストは、郵便物が隙間が無くギュウギュウに押し込まれていた。
その3日後、10月17日。祖母の検査の日。
母が予約した検査だったため、母が連れて行くことになったが、(今は1人の介助で病院に連れて行けるため)祖母に心から接する自信がない私は一緒に行くことを断った。
そして、こうなった以上、こういう生活を続けることが出来ないため、オバの行くことのできる曜日に通院日を変更するよう母に言った。
通院には付き添わなかったが、3日前の祖父の命日に手を合わせられなかった大叔母が、
「○○(祖母)の家に行きたい」
と言っていたため、祖母が検査を終えて母と帰宅する時間にあわせ、私は大叔母と共に祖母の家を訪ねることにした。
家の下で会った大叔母と、住宅の前で話をしていると、30分ほど経過した後、祖母が戻ってきた。イライラし、すごい形相でブツブツ母の文句を言いつづけながら母の車から降りてきた祖母。
「○○(従妹たち)のことは話さないでくれる?」
車の中でずっとオバと従妹の話をしていたという祖母。その話を母に制止された祖母は、オバが、あんたに何をしたって言うのよ?別に大したことしてないのに!と怒り、
「あんたは、うるさい!!!!誰に似たんだろ!」
車の中で、また、いつものように自分の命を使って母を脅していたという。祖母は、車を降りた後も苛立っていたが、私と一緒にいる大叔母の存在に気づくと一気に表情を変えた。
家に着き、少ししてから、大叔母が、
「トイレに入りたい」
と言い出したため、母が大丈夫かチェックしに行った。長い間掃除をしていないようで、汚物がビッチリこびりついていたという。掃除を終えた母は、
「トイレ、すごい汚かったよ」
祖母に言った。
「トイレは、私が汚したのよ。○○(オバ)が汚したんじゃない。オバは全然汚さないよ。」
「オバが汚したんじゃない」
祖母は、何度も繰り返した。誰が汚そうと関係ない。汚す話じゃなく掃除の話。オバは、この家に住んでいないのだろうか。
トイレだけではなく、家も今までにないくらい酷く汚れていた。従妹たちも家に来ていないのだろう。
余りに部屋が汚いため、大叔母は、床に座ることさえできず祖母の家を後にした。
「お茶も飲まずに帰るなんて、礼儀知らず。本当に失礼だわ!!!!」
「なんでなのよ。○○(大叔母)は礼儀知らずだわー」
大叔母が去ろうとした途端、祖母は苛立ちを口にし、すごい形相になった。大叔母はその場をすぐに立ち去りたかったようで、祖母の言葉を聞いていなかったので安心した。祖母は、大叔母にこんなに直接的に怒りをぶつけることなどなかったのに。
大叔母を家まで送るという母に、さっきまで、母に「あんたはうるさい!!!」と怒りをむき出しにしていた祖母は、自分が気分を変えれば、いつも母が受け入れてくれることを知っているため、
「車に乗せてほしいな~♪のせてよ~♪」
この後、予定があって急いでいることを伝えても、
「のせて~♪」
祖母は、母に甘え、頼み続けた。ずっと、こういう扱いを受けていた母は、この後の予定を取り消し、祖母とオバの飼い犬をドライブに連れ出した。
ドライブ中、祖母は、最近のオバの様子を、私に話し始めた。
オバが真面目に生活しているとアピールしたかったようだったが、祖母から語られるオバの話は、不可解で不審だらけだった。
私達が通っていた頃、とても可愛い顔になっていた祖母は、今は顔つきが悪く目つきが鋭く、身なりがとても汚くなっている。
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