青みに冬の深みがかかって
不思議な重みを含んだTaupoの空
水面に反射する陽光も
なんだかより輝きを増したように見えて


不意に目前に現れた光景に
カメラを出すことも忘れ
シートに深く沈み込んだまま
ただただ見とれていた


でも、この美しい景色を
一人ではなく
君たちと見たいと思ったんだ


今まであまりそう思うことはなかったのにね


美しいものは、大好きな誰かと分かち合うことで
より特別さが増すもんだって
そういえば以前にも思ってたよな って
君たちから遠ざかっていくバスの中で
そのことを強く思い出した


君たちと旅をすれば
どこへ行ってもきっと
仕事を終えた夜のように
楽しく盛り上がり時が過ぎていく
私はそれに耳を傾け
心地よさの中で時折会話に混じるの


君たちは思いもよらないんだろうけど
3人ともあまりに健やかであたたかくて
たった1週間だったけど
私の中にきっと強く残り続ける
とても愛おしい空間だったんだ



豪雨の中でもいつもと変わらず
草をむさぼる羊たち


電飾が瞬き静かな音が響く
山の中の喫茶店


たくさんの景色とともに
ふとした瞬間に思い出すのだろう
どこにいるのかも
なにをしているのかも
わからないながら


また会える日を
心待ちにしながら