一日の中で

その時間ほど大切なものはなかった


そのために起きてから寝るまでの時間があるようなものだった



理由を聞かれてもわからない



ただ

確実に私が欲しいものを与えてくれ

そして私が何より欲しているのだという

揺るぎのない重みと安心は気のせいなんかではなかった



たとえ明日同じような時間を持てるとわかっていても

今日と明日はまったく別のもので

おざなりになど 出来なかった




これらの 今とは異なる日々が

伝えようとしていることは何だろう



1時間が何時間にも思え

10日間を一瞬のように感じた



同じくらい強く確かに

いま刻一刻と過ぎ去る時間を生きられたら



そのように生き続けられたらと思う


そのように生き続けられたらと思う