表してみたものに対して

「そんなこと言っちゃいけないよ」と返ってくることは目に見えていた。


かといって

「よくわかるよ」と言ってほしいわけでもない。



私はただ

気の向くままに浮かんだものを外に出す

安心感が欲しいだけなのだ。


寄ってたかって

「それじゃいけない」だとか「こうした方がいい」だとか

親切な顔をしてあれこれ手や足や口を出してほしくないだけ。


それが成し得る次の段階というものは

私には大して意味を成さないのだということに

ようやく気がついた。



人が欲しがるものを得られれば

私も喜べるのかもしれないと思ってた。


でも

そうでもないようだった。




風景でありたい。


ただそこにあるだけの。




気がつかなくていい。


もし目が向いたとしても

あぁ、そうか。って

頷いて黙って通り過ぎてくれれば それでいい。



唯一

私がそこに在ることを 許してほしいだけなのだ。