1997年。

この年の4月、日本の消費税は3%から5%に変わった。


この年の9月、

私の生活の場は 日本からアメリカに変わった。

数か月前から 渡米していた夫のもとへ私も渡ったのだ。


「母上ちゃん、アメリカでちゃんとやっていけるのか?」

「英語だけで生活できるのか?」

「連れ去られるなよ!」

と、みんな色々と心配してくれていた。

が、当の私は

これから始まる新生活に胸躍らせていた。


アメリカの飛行場に着くと 夫が優しい笑顔で迎えてくれた。

「待っていたよ。よく1人でここまで来れたね。」

西海岸の飛行場で乗り継ぎ、東海岸まで渡る。

私にしては、長い1人旅。冒険だった。


入籍してから6ヶ月間は

お互い1人暮らしを続けていたので、

ここからが本当の新婚生活。


右を見ても 左を見ても 外国人。

どこから聞こえるのも 英語。


そんな中、

一緒に笑う人は夫、

一緒に力を合わせる人は夫、

頼りにする人も夫、

語り合う人も夫。


そして、

夫のためにお料理、

夫のためにお掃除、

夫のために笑顔。


そんな新婚生活が、毎日幸せで仕方なかったなぁ。

夫のおかげで 海外での生活を大変と感じたことはなかったなぁ。




そして、思うのです。

新婚時代は 幸せをいっぱい感じて、

2人の関係を築くことは大切だと。


その後に起こる色々も

その時期があったからこそ乗り越えられたように思うです。


妊娠してつわりがひどい時も、

子どもが産まれて大変な時も、

育児に悩んだ時も、

夫が2人のこととして受け止めてくれたこと、

私が弱音を吐いても そばにいてくれたこと、

そういったひとつひとつが

結果的に子育ての支えになり

子どもたちにも愛情を持って接することができたように思います。


だから、娘や息子にも

2人だけの時間を大切にしてね、と伝えておきます。


なんて、言っておりますが、

私が「新婚♪」とうかれていたのも束の間のことだったのです。


次回へ続く




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