隙間です

少しでも 歩き進まなければって

想っている

でもね

僕は キミのことが まだ好きなんだ

隙間より

心の隙間

                    カメラ


今にも息が途切れそうな不安な毎日で  時計の針の音だけが聞こえるだけだった

いつからだろう 笑い声も絶え いつも二人は怒鳴り合っていた

でも 君が空に行ってから 僕は一人旅が多くなったかもしれない

理由もなく 時間に流されるまま ずっと 窓の外を見てる 

溢れ出る涙 戻ることはできない時間 優しく僕は君のカメラを撫でた

揺れている 揺れている 僕の首元には ぶらさがったままの現像されないカメラ

揺れている 揺れている 僕とカメラは同じ景色を見ながら いっしょに旅をしてるようだ




今にも倒れそうな孤独の毎日で 君が玄関を開ける音がとても幸せだった

いつかだろう 言葉の会話が少なくなり 何度もいがみ合っていた

でも 一人になってから 僕はなぜか 大人になったかもしれない

携帯電話が繋がらない場所で 時間に流されるまま ずっと 窓の外を見てる

まっすぐに日差しが僕にあたる 優しく僕は君のカメラを温かく見てた

揺れている 揺れている 僕の首元には ぶらさがったままの現像されないカメラ

揺れている 揺れている 僕とカメラは同じ匂いを感じながら だれもいない隣の席は君がいるようだ


詩:隙間