名句をご紹介いたします。
・湯豆腐やいのちの果てのうすあかり
・枯野はも縁の下までつゞきをり
久保田万太郎
・稲妻をふみて裸足の女かな
・落葉敷く荒波を敷く如くなり
・春水をた ゝけばいたく窪むなり
・夕闇の迷ひ来にけり吊葱
高浜虚子
・一家に遊女も寝たり萩と月
・五月雨の降り残してや光堂
芭蕉
・月天心貧しき町を通りけり
・菜の花や月は東に日は西に
蕪村
・月光にいのち死にゆくひとゝ寝る
橋本多佳子
・森を出て花嫁来るよ森の道
川端茅舎
・ふた親にたちまちわかれ霜の声
蛇忽
・はんの木のそれでも花のつもりかな
一茶
番外
・落蝉を踏んで終日足痛し
悠