〇季題
若鮎・晩春

小鮎
鮎の子
上り鮎
鮎のぼる

晩春、海から川へ遡って来る小鮎
若鮎が清流に躍る様子は生き生きとして美しい

〇例句

若鮎や谷の小笹も一葉行く
蕪村

花の散る拍子にいそぐ小鮎哉
一茶

若鮎の二手になりて上りけり
子規

雨にやる遊船もあり小鮎飛ぶ
碧梧桐

若鮎のうす墨の香を一夜の灯
渡辺桂子


〇若鮎 三句


岩もあり草の根もあり小鮎ゆく

日のひかり月のひかりを鮎のぼる

瀬をのぼる姿のままに鮎焼かれ





◆芭蕉の言葉

其の日は雨降り、昼より晴れて、そこに松有り
かしこに何といふ川流れたりなどといふ事
たれたれもいふべく覚え侍れども
黄奇素蘇新のたぐひにあらずばいふ事なかれ。



どうでもよい只事の報告句を作るな。





若鮎で一句どうぞ。