明易(あけやす)三夏
【子季語】
明易し、明やす、明早し、明急ぐ
【関連季語】
短夜
早起きが楽しい頃である。


【例句】
足洗ふてつい明け易き丸寝かな
芭蕉

象潟や苫屋の土座も明やすし 
曾良

廻廊に夜の明けやすし厳島
涼菟

明け易き夜やすり鉢のたまり水
梅室

明易や花鳥諷詠南無阿弥陀
高浜虚子

子鴉の細枝踏んで明け易し
大谷句仏

明易や吹き寄せられし島一つ
長谷川櫂
~きごさい



悠 三句



明易や朝のひかりに覚まされて

明易や水の音する
船の旅

明易やひむがしの空にしの昊




語録 芭蕉

俳諧は、教えてならざる処あり。能く通ずるにあり。
或る人の俳諧はかつて通ぜず。
ただ物をかぞへて覚ゆるやうにして、通ずる物なし。




俳句(詩)は生来の感覚であり、教えられるものではない。
詩人でない人の句は屁理屈で少しも面白くない。




明易で一句どうぞ。