雲の峰(くものみね)三夏
【子季語】
積乱雲、入道雲、峰雲
【解説】
盛夏、聳え立つ山並みのようにわき立つ雲。積乱雲。夏といえば入道雲であり、夏の代名詞である。強い日差しを受けて発生する激しい上昇気流により、巨大な積雲に成長して行く。地方により坂東太郎・丹波太郎・信濃太郎・石見太郎・安達太郎・比古太郎などとよばれる。

~きごさい~




悠 三句


雲の峰きのふもけふも海に寝て

雲の峰おとこがおんなに攀じ登る

むつくらと朝もはよから雲のみね





語録 芭蕉

多年俳諧好きたる人より、外の芸に達したる人
はやく俳諧に入る。


初めから長く俳諧を好む人より、他の芸事を習熟した人のほうが、俳諧の道に入りやすいものだ。



雲の嶺で一句どうぞ。